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着物を万引き。4年で200点以上。

「万引き」というのは営業時間中の商店・小売店等において、販売を目的として展示・陳列してある商品(商品見本を含む)および展示・陳列のための備品等を、店側の目を盗んで窃取するものをいいます。
窃盗の一種になります。

●全国万引犯罪防止機構によると、平成20年1〜12月の万引認知件数は14万5429件(前年比約 2.5%増)で、4年ぶりに増加に転じています。
また、今年1〜3月期では、前年同期比で 6.7%増と、最近にないハイペースで状況が悪化しています。
不景気を反映し、成人の犯行が増えており、65歳以上の高齢者の割合も3割を超えているということです。
(4月24日 産経新聞より引用)

万引きというと、ドラッグストアやコンビニ、スーパーマーケット、書店、DVD販売・レンタル店などで多く発生しています。どちらかというと小さな物を隠して持ち去るというイメージですがが、釣り具店やスポーツ店では釣り竿やスキーの板なども万引きされています。
呉服店の展示会でも反物がそのまま万引きされています。

4年で二〇〇点以上着物を万引きしたと見られる女が逮捕されたニュースがありましたのでご紹介します。

●銀座の百貨店で高級着物を盗んだとして、大阪市浪速区恵美須東2、無職女(67)が窃盗容疑で逮捕されていたことが25日、築地署への取材で分かった。同署によると、女は容疑を認めているという。
 容疑者は「東京や大阪で覚えきれないほど着物を万引きした」とも供述。同署は4年間で200点以上、総額5000万円以上の余罪があるとみて裏付けを進めている。
 逮捕容疑は、08年10月2日、中央区銀座6の百貨店で開かれていた着物の展示即売会で、国の重要無形文化財に指定されている結城紬(ゆうきつむぎ)で仕立てた高級着物1点(販売価格約126万円)をショルダーバッグに入れて盗んだとしている。逮捕は今月14日。
 同署によると、容疑者は着物好きだった母親の死後、形見の着物を質屋に入れて生計を立てていたが、着物が底をつき、展示即売会に出向いては万引きを繰り返していたという。
(4月26日毎日新聞より引用)

「結城紬の仕立てた着物をショルダーバックに入れて盗んだ」とあります。反物の状態でも、着物の状態でもかなりの大きさになります。大きなショルダーバックを展示場に持参していたのでしょう。
昔呉服屋さんに聞いた話ですと、多くの万引き犯は複数で来場し、一人が着物を羽織ったりしながら係りの人間の気を引き、その隙に万引きをするようです。
今回のこの容疑者は単独犯。四年で二〇〇点、総額五〇〇〇万円といいますから、大阪や東京の百貨店や大型チェーン店などの展示会で万引きを繰り返していたのだと推測されます。

多くの呉服展示会は、入場に「招待状」が入ります。ある程度その入場時点で入場管理を行っているわけです。
但し、百貨店などの売場で行われている展示会の場合は誰でも自由に見て、商品に触れて、羽織ったりができる状態です。安くても数万円。高いものだと数百万円もの高額商品が自由に、簡単に触れることができるのは呉服の展示会だけだと思います。

係りや担当もいますが、多くは一人の得意客がくるとそちらにべったり接客するため、フリーで見て回れるという状態です。
着物と帯のコーディネートの確認に着物を帯コーナーに持っていくといったことをしている方もいます。
そして、宝石貴金属の展示会などに比べると、防犯対策なども実施されていない。
やはり、万引きのプロなどから見ると「万引きしやすい環境」なのです。

展示会の防犯対策
● 「招待状」による招待客に限定した入場。
● 売場全体を防犯面で管理する人間を複数員配置する。(接客はしない)
● 入場時に大きな袋やバックを預かる。
● 場合によっては、会場全体をソフトなカプセルカメラなどで監視・録画する。
● 混雑が予想されるような特販展示などは、反物や着物に、万引き防止用のタグを設置する。
といったことを実施することで、万引き被害を減らすことができます。

投稿者:総合防犯設備士(2009年4月27日)|記事URL| あとで読む

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