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2023年02月17日 過去に起こした犯罪・問題・事件 いつまで償いが必要か?

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過去に起こした犯罪

 人気お笑い芸人が広域強盗事件に関与した疑いのある容疑者との関係について釈明し、話題になりました。

 12年に札幌での窃盗事件で逮捕(後に不起訴)された過去があり、この時に一緒に逮捕されたと報じられているのが、現在フィリピンの入管施設に収容中で、犯罪の指示役とされる"ルフィ"と呼ばれる容疑者(38)ということです。

 逮捕されたが不起訴になったことで、すでに罪を償ったという意見もあるでしょうし、過去に犯した罪は消えることはなく一生償いが必要だという意見もあるでしょう。

 どちらが正しいとは言えない問題ですが、両者を納得させることは非常に難しい状況です。

不祥事からの復活

 芸能人に限らず過去に不祥事を起こした著名人が一定の謹慎期間を経て、復活することはよくありました。

 そして、過去の不祥事はなかったかのように表舞台で活躍するというのを目にすることはありましたが、最近はそれも珍しいように思います。

 不倫、脱税、暴力団との関係、いじめ、パワハラなどがSNSや出版社や雑誌社の取材によって明るみにあり、謝罪、謹慎に追いやられ、そして一定期間後、復活する。

 活動を再開したものの、以前のような華々しい活動ができないまま(テレビの地上波には出演できず、YouTube等で活動するなど)くすぶり続けるというケースが多いような気がします。

 簡単に(簡単そうに見える)芸能人などの不祥事からの復活に、世間が強い拒否反応を持っていることに、ようやく業界(スポンサーも含めて)が気付いたということでしょうか。


CMやテレビ番組への起用

 SNSや掲示板等で批判されている、炎上している有名人や芸能人の情報は多くの人が目にすることができます。

 それだけでその人に対する好感度、世間からの支持率、人気がよく分かります。

 大金を出してCMやテレビ番組に起用するスポンサーにとっては非常に重要な情報です。

 こんな人気のない人(大変失礼な表現ですが)をCMに起用したとしても、スポンサーが売りたいと考える商品やサービスの良い宣伝にはならないのではないか?、逆効果ではないか?と思うことが多々あります。

 その時にはスポンサー側の情報収集が不足しているのではないかと感じていましたが、この辺りの事情は以前と比べると変ってきているのかもしれません。


明るみにならない不祥事

 昨年あるスポーツ選手の個人的な女性問題がネット上では話題になりましたが、どのテレビ番組でもその話題には一切触れられませんでした。

 スポーツ選手が所属する団体や協力会社(スポンサー)などの圧力を恐れてのことでしょうか。

 ネット上ではものすごい話題になっているのに、テレビでは一切触れないという状態は不思議であると共に、強烈な違和感を覚えました。

 これがテレビがコンテンツとして古いと言われる原因かと感じたところでもあります。


 いずれにしても芸能人・有名人に限らず過去に起こした犯罪・問題・不祥事は、どんなに年月を経ても将来明るみになる可能性があることを認識すべきでしょう。

 過去に犯罪を犯したとして、就職希望する会社の採用担当者が自分の名前をネットで検索したら、事件の記事が見つかった。

 おそらく、ほぼ100%不採用となるでしょう。

 単純な軽い気持ちで犯してよい犯罪などなく、将来必ず自分に跳ね返ってくる、後悔する可能性が高いことを知っておくべきです。

 結論としては被害者本人だけでなく、関係者も含めて一生償っていかなけらればならない、謙虚に生き続けるしかないでしょう。

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