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2007年10月05日 青色防犯灯の試行的導入 「青い光」に犯罪抑止期待

 川崎市安全・安心まちづくり推進協議会では犯罪抑止に向けた取り組みの一環として、10月より青色防犯灯の設置を試行的に導入中。
一方この動きに先駆けて、区内の北見方町会では昨年秋に青色灯を独自に購入、諏訪第一町会ではサンプルを取り寄せて設置している。実際の犯罪抑止効果については今後の検証に委ねられるが、新たな防犯対策に市民の期待は高まっております。

 青色防犯灯は、2000年にイギリス北部のグラスゴー市で街の景観向上のために青色の街路灯を設置したところ犯罪発生件数が減少し、その防犯効果が注目されました。
青色は白色灯に比べ明るさは暗く感じるが、光の広がりがあり遠くまで照らす。人を心理的に冷静にさせる効果もあるといいます。
日本では2005年に奈良県で初めて導入され、現在は奈良県、広島県、静岡県など全国の各自治体に広がりつつあります。

 同協議会では平成19年度推進計画において、青色防犯灯の試行的導入への取り組みを宣言。
市内の各自治会に協力を要請した結果、中原区小杉町2丁目町会が試行モデル地区となり、10月1日までに街路灯82基を全て青色防犯灯に交換しました。
試行期間は来年1月末までで、期間中に周辺住民へのアンケートや犯罪データの集計を行い、結果に応じて今後の方針を検討していく予定。

高津区内では自治会独自の動きとして、北見方町会及び諏訪第一町会で、市に先駆けて実験的に青色防犯灯を設置しました。
北見方町会では昨年秋に町会理事会が防犯効果に注目し25本を購入。電灯が切れた順番に交換し、10月1日現在で18基が設置されている。また諏訪第一町会でも同様に青色防犯灯に着目。
今年7月に区役所に問い合わせ、サンプルとして3本を譲り受け、試験的に設置しました。
現在のところ、両町会とも顕著な犯罪抑止効果は出ていないとしているが「性急に結果を求めてはいない」とも話しておられます。

 しかし周辺住民から「暗くて気持ち悪い」「冷たい感じがする」と慣れない青色の光に対して否定的な声も上がっています。
北見方町会防犯担当者は「近隣の方の気持ちは尊重しなければならないと思います。
意見をしっかり汲み取って(青色と白色の)両方で対応していくつもりです」と慎重な姿勢を見せる。
同町会は防犯パトロール活動にも力を入れており、複数の取り組みを併用して犯罪抑止を進めていく考えだ。市の試行も始まった今、青色防犯灯は様々な面で注目されています。

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