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2023年10月13日
所持金なし、住居なしの90歳男性 キャットフード万引きで逮捕
沖縄県警浦添署は3日、浦添市のスーパーからキャットフードを盗んだとして、住所不定で無職の男性（90）を窃盗の疑いで現行犯逮捕したと発表した。男性は住居がなく、近くの公園を転々とし、生活していたという。逮捕時の調べに対し「公園にいる猫にあげようと思った」と容疑を認めたという。
逮捕容疑は3日午後8時15分ごろ、浦添市内のスーパーで、キャットフード4袋（販売価格計391円）を万引した疑い。
署や被害店舗によると、男性は小物入れとみられるビニール袋一つを所持しているのみで、身分証はなく、所持金は0円だった。
別の客が、万引する男性を目撃し、店員に報告して発覚した。その後の調べで緑茶や焼き芋を服の中に入れて盗んでいたことも分かった。「空腹で盗んでしまった」と話したという。
逮捕後、男性の親族が身元を引き受けることになり釈放された。
県警によると、2021年に窃盗犯（万引）で摘発された人数は644人で、そのうち65歳以上は199人で全体の約3割を占めた。（社会部・矢野悠希）
＜7/13(木) 8:47配信 沖縄タイムスより＞
所持金はなく、住むところもない90歳男性がキャットフードを万引きして逮捕されました。
このニュースのコメント欄に、男性を非難する内容が少なからずあったことに驚きました。
90歳にもなって自分の衝動に歯止めをかけられないとか、自分が窃盗するついでに猫の餌も盗んだとか、見ていて悲しくなりました。
視野が狭い、物事のある一部分しか見ることが出来ない人たちなのでしょうか。
人の物を盗むことは犯罪ですから、男性の行為は決して褒められるものではありません。
ただ、90歳の老人が所持金もなく、住むところもないというのは、個人の力ではどうしようもない部分もあるでしょう。
公園を点々として生活していたようですが、もっと早く誰かが保護すべきだったと思います。
昔に比べて定年後も元気に働く方は増えています。
ただ、80歳、90歳の老人に年金には頼らず自分で何とかしろというのはあまりにも酷な話ではないでしょうか。
憲法第25条は、すべての国民が健康で文化的な最低限度の生活を営むことができるようにすることを国家の責務としていますが、この理念に基づいて制定されているのが生活保護法ということです。（最低生活の保障）
90歳の老人が生活保護の申請を自分でできるものでしょうか。
申請がなければ対象にしない、保護しないというのはおかしくないでしょうか。
申請がなくても、（生活保護に）該当すると思われる人は、国や自治体が積極的に助ける、そのような社会になると皆が安心して生活できます。
財源には限りがあり、難しい点も多いと思いますが、このニュースを見て何もしない、何も感じない政治家は、政治家の資格がないように思います。