防犯ブログ

  • 泥棒小話
2007年06月18日 意外な“武器”で強盗

強盗犯は恐らく、強盗する際には何かしら武器を持っている事がほとんどでしょう。
オーストラリアでこのほど、ノコギリエイの吻(ふん・くちばしのこと)を武器にした強盗事件が発生しました。

事件が起こったのは、クイーンズランド州南東部。トレーラーハウスに二人組の強盗が押し入り、中にいた40歳の男性をノコギリエイのくちばしで殴りつけました。ノコギリエイのくちばしは、先端部分がノコギリ状の軟骨になっており、周囲にはギザギザの皮歯がついています。
被害に遭った男性は背中や両手、両腕が傷だらけとなり、強盗が去った後で駆けつけた救急隊員により治療を受けたそうです。
“凶器”となったノコギリエイがたまたまトレーラーハウスにあったのか、はたまた強盗が用意して押し入ったのか。
この詳細は明らかにされていませんが、被害男性が被害届を取り下げたため、警察は捜査を取りやめたということです。

ちなみにノコギリエイはオーストラリアで絶滅危惧種に指定されており、その名の通り「ノコギリ」のような「突き出たくちばし」を持つ、エイの一種で、くちばしは海底で甲殻類などの餌を探すために役立ちます。
以前テレビで見たことがありますが、このノコギリ部分で実際に板を切る事ができていました。
それを凶器に殴られるなんて、実に恐ろしい話です。

この男性が急に被害届を取り下げた……というところが妙に引っかかります。
ともあれ、一番の“被害者”は剥製になってもなお、酷い目に遭ったノコギリエイではないでしょうか。

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