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2010年09月10日 広島 まんが図書館で盗難防止のICタグ導入 被害激減

◇悩みの種“紛失”激減
全国で唯一の公営漫画専門図書館「広島市まんが図書館」(南区比治山公園)が昨年、図書の紛失防止対策としてICタグを導入したところ、これまで年間1500冊もあった紛失件数が一けたに激減しました。
年間約75万円分もの漫画が行方不明になっていただけに、効果は絶大。
念願の“紛失冊数ゼロ”も夢ではなくなってきたようです。

同館は1997年開館。
現在約10万冊の蔵書があり、「スラムダンク」「シティーハンター」「巨人の星」など人気漫画を多数取りそろえています。
それゆえに、盗難と見られる被害も相次ぎ、職員の見回り強化や防犯ミラーの設置などの対策に取り組んできましたが、なかなか効果が上がらなかったという。

そこで同館は昨年、約3000万円をかけて、本の中にICタグを取り付けて無断持ち出しを識別するブックディテクションシステム(BDS)を導入しました。
職員が貸し出し処理を済ませていないと、出口でブザーが鳴る仕組みです。
「小さな子どもが間違って鳴らすくらいで、あまり作動することはない」ということですが、盗難の抑止力につながっています。

同館は今年6月、1週間閉館して本の冊数を調べてみると、行方不明になっていたのは7冊でした。
BDSは、分室に当たる「あさ閲覧室」(安佐南区上安2)でも導入しています。
小林郁治館長は「確かに激減したが、将来的には紛失の数をゼロにしたい」と意気込んでいます。
<毎日新聞9月7日(火)15時33分配信より>

盗難防止のICタグを導入して以来、それまで年間1500冊あった盗難が7冊に激減したというニュースです。
貸し出し処理をせずに本を持ちだそうとすると出口でブザーが鳴るというシステムですが、そのブザー音が鳴ることで、うっかりの持ち出した者に気付かせるという効果と故意に盗もうとした者への抑止効果が有効に働いているということでしょう。
1500冊から7冊ですから効果は絶大ですね。
3000万円という投資は金額としては非常に大きなものですが、将来的に考えると、年間75万円もの「紛失」がなくなり、職員の見回りの負担減や人員削減を考えると、無駄な投資とは言えないと思います。

防犯対策を実施する際は費用対効果も重要です。
被害がゼロかほとんどないのに、大掛かりな対策を実施しても、元をとるまでに相当の年数が必要になります。
ただ、窃盗や万引きによる被害が深刻で経営にも悪影響を及ぼしているような店舗や事務所であれば、防犯対策はより真剣に取り組む必要がありますし、その為の有る程度の投資は必要でしょう。

今回のようなICタグだけでなく、防犯カメラの設置も効果的です。
防犯カメラの映像をモニターなどに映し出すことで、このように防犯カメラに映り、映像が記録されているというが分かれば、その場での犯行はやめておこうと思わせることができます。
これが犯罪の抑止力です。
店舗の防犯カメラシステム

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