防犯ブログ

  • 犯罪手口
2011年10月27日 在宅介護訪問先でケアマネージャー窃盗

在宅介護の訪問先で利用者の財布から金を盗むなどしたとして、兵庫県警東灘署は17日、神戸市東灘区の介護支援事業所の元ケアマネジャーの女(46)を窃盗容疑で逮捕しました。

容疑を認めているという。

発表などによると、女は5月25日朝、在宅介護の計画を話し合うため同区内の男性(79)宅を訪れ、男性の財布から1万円などを盗んだ疑いです。

6月中旬、別の利用者宅で現金がなくなる事件があり、事業所を運営する岡山県の社会福祉法人が調査して発覚。
女は「交際相手と別れてむしゃくしゃしてやった」と説明し、利用者計28人から約180万円や貴金属数十点を盗んだことも認めました。

法人などによると、女は、認知症の利用者と銀行に行って金を引き出させたり、事業所のデイケア利用者の荷物から奪った鍵で留守宅に侵入し、金を盗んだりしていたという。
<読売新聞 10月17日(月)22時22分配信より>

むしゃくしゃしてやったというのは犯行の動機とは言えないでしょう。
28人から現金約180万円や貴金属類数十点を盗んだということですから、計画的かつ継続して犯行が行われていたということの証です。
時々、介護関係者による介護訪問先での犯罪がニュースになります。
介護者への虐待や所持品、とくに現金や貴金属類の盗難、カードから勝手にお金を引き出す手口などもあります。
このような犯罪が発覚することはないと考えているのでしょうか。

もちろん最初からこのような犯行目的で介護先に訪問している訳ではないはずです。
仕事をしている中で、もしかするとこの目の前の財布から現金を抜き取ってもばれないのでは?
通帳から現金を引き出しても誰にも見つからないのでは?と良からぬ考えが思い浮かぶのかもしれません。

それらは個人の問題という考え方もできますが、環境が悪影響を与える場合もあると考えなければなりません。
毎回同じ担当で、長期間介護していると、その人しか分からないということが出てきます。
他の人、これは家族も含めて詳細が分からないということになりかねないのです。

介護を受ける方にとっては、毎回担当が変わるより、同じ人が一定期間担当する方がより安心するということもあるかもしれませんが、この辺りは難しい問題ではないでしょうか。
プライバシーの問題や費用面での問題もありますが、防犯カメラによる監視ではなく見守りを導入し、家族の方も安心できる環境をつくることが必要ではないでしょうか。
このような犯罪をなくす、減らすには何らかの対策が必要となります。
映像による見守り

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