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2011年11月29日 北海道の森林窃盗 どう防ぐ?

国有林の木を盗伐したとして、岩内署と道警生活経済課などは20日、帯広市柏林台北町1、木材会社の男(34)と同社員2人、元社員1人の計4人を森林法違反(森林窃盗)容疑で逮捕しました。

容疑は、10年8月~11月ごろ、むかわ町穂別福山の福山国有林で、メジロカバ13本(時価計89万6966円)を盗んだとしています。
34歳の男は否認しています。

同署によると、同社は道森林管理局と契約し、不要林伐採のため同町の国有林内に出入りしていましたが、メジロカバは伐採が禁止されていました。
伐採した木は旭川市の「銘木市(めいぼくいち)」で転売したという。
道警は会社ぐるみで違法伐採をしていた可能性が強いとみて捜査しています。
元社員が同署に違法伐採を訴え、発覚しました。
<毎日新聞11月21日(月)10時56分配信より>

今回の発生した窃盗事件は、その森林に入る許可を持つ者が、盗んではいけない森林を伐採し、不法に転売していたという事件です。
このようなケースのみならず、全く無関係の国有林に不法侵入し、木を盗み出すという手口も考えられます。
木に関する専門的な知識はないのですが、それを加工してつくられる貴重な物があれば、その原材料として狙われる可能性はあるでしょう。

対策としては、侵入者が敷地内に簡単に侵入できないようにする対策が効果的でしょう。
おそらくそれぞれ現場には侵入防止策や金網柵などが設置されていると思いますが、それに併用してセンサーを設置するとより効果的です。
赤外線センサーを周囲に張り巡らし、センサーを超えて侵入しようとする者(大型の哺乳類など含む)がいれば、警報装置が鳴動するという外周警戒システムです。
さらに予算上余裕があるなら防犯カメラで映像を記録することができれば、より侵入しにくい環境となるでしょう。

森林の不法伐採、盗まれた木が元の状態に戻ることはありません。
被害額以上に貴重で大切な木というものもたくさんあるでしょう。
複数人のグループによる窃盗などが珍しくない昨今、大がかりな組織ぐるみの犯行というのも充分考えられます。
木に個別のナンバーなどありませんから、盗まれた木がどこのものかを特定するのはよほどの専門知識がなければ難しいのではないでしょうか。
これも犯罪者にとっては好都合の条件です。

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