防犯ブログ

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2012年03月13日 バイク用品店から400万円入り金庫盗まれる

12日未明、大阪市住之江区のバイク用品店で、店の扉がこじ開けられ、現金400万円が金庫ごと盗まれる事件がありました。

事件があったのは、大阪市住之江区にあるバイク用品店「ドライバースタンド住之江2りんかん」で、12日午前2時30分頃、警備会社から「警報装置が作動した」と110番通報がありました。
警察が駆けつけたところ、従業員が出入りする店の通用口が、バールのようなものでこじ開けられていて、店内から、店の売上金など約400万円が入った金庫が盗まれていました。

当時、店には誰もいませんでしたが、事件の約10分前まで清掃業者が店内の掃除を行っていたということで、警察は窃盗事件として捜査を始め、不審者の目撃情報などがないか詳しく調べています。
<日本テレビ系(NNN) 3月12日(月)14時44分配信より>

個人経営の店舗などで、ちょっとした用で経営者が店を空けることがあります。
クリーニング店や自転車店などを訪問した時、店内に誰もおらず、誰かが帰ってくるのをしばらく待ったという経験をした人もいるのではないでしょうか。
私もその時は、レジにお金もあるのに不用心だなあと感じたことを覚えています。

今回、被害に遭ったバイク用品店の場合は、深夜2時過ぎ、営業時間外に行われた犯行ですからかなり事情は違います。
しかし、その約10分前まで清掃業者が店内の掃除を行っていたということですから、犯人はその辺りの内部事情に詳しい者、もしくは事前にしっかりと下見や調査を行い状況を把握していたかのどちらかでしょう。

無人の店内に高額商品や現金をそのまま置いておくのは非常に危険だということです。
金庫保管も万全ではありません。
金庫に入れていたから安心していた、その他の対策は何もしていなかった、という窃盗事件が非常に増えています。
侵入者にしてみれば、扉や窓という侵入を妨げる障害をクリアできれば、その後に待ち受けるのは金庫だけという状況の場合、その金庫がどれだけの脅威となるかが問題です。

その場で、短時間で金庫を開錠することは難しいかもしれません。
特殊な専門技術が無ければ、素人には不可能と言えます。
しかし、その場から盗み出すことは可能です。

数十キロ、もしくは百キロ以上の重量耐火金庫であっても、複数人、もしくは特殊な道具があれば、車に載せて持ち出すことはでいます。
金庫がらみの窃盗事件が多いのは、この持ち出しによる手口が増えているからです。
開くことが難しい金庫でも、運び出し、別の場所でゆっくりと時間を掛ければ、破壊することもできます。
ドリルなどで側面から穴を開ければ、中の金品を抜き取ることができるでしょう。

金庫の存在意義、価値を否定するものではありませんが、金庫だけに依存し、防犯対策の全てを負わせるのは非常に危険です。
金庫も含めて、防犯センサー防犯カメラ、扉・窓の強化など複数の防犯対策を組み合わせることでより強力な防犯対策となります。
防犯対策の一つのパーツ(欠片)と考えればよいでしょう。
いくつものパーツを組み合わせることで「完成」に近づきます。
防犯対策に、完璧なもの、完成形はありませんが、それに少しでも近づけることができれば、より強力で効果的な防犯対策と言えるでしょう。

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