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2020年08月28日 迷惑ユーチューバー 犯罪行為をアップし再生回数伸ばす

黒いTシャツを着て、スーパーの店内を歩く男。

そして、カメラに示したのは、売り物である魚の切り身。

すると、ラップを破り、手づかみで食べ始めた。

動画サイトYouTubeに投稿された、この映像。
タイトルは「店の商品 会計前に食ってやったぜー」。

男は、空になったパックと千円札を手に、レジへ。

悪びれることなく、笑いながら会計を済ませたこの男。

住所不定の自称ユーチューバーの男(29)。

動画を見つけた店長が、被害届を提出。

警察は、愛知・岡崎市内のスーパーで魚の切り身1パックを会計前に開封して食べた行為が、窃盗にあたると判断し逮捕。

13日、送検した。

「へずまりゅう」と名乗り、YouTubeに動画を投稿していた男。

問題の動画は、2020年5月に投稿された。

投稿目的で行ったとみられる今回の行為に対し、専門家は...。

国際弁護士・清原博弁護士「窃盗罪は、商品を勝手に処分をした時点で犯罪として完成してしまう。そのあとに代金を払ったとしても犯罪の事実は消えない」

男は、自らを「迷惑系ユーチューバー」と称し、全国各地で迷惑行為を重ねていた。

叫ぶ男の前にあったのは、2019年10月の火事で焼失した首里城の復興を願うメッセージボード。

「元気をあげちゃえばいい」などと言いながら、人々の願いがこもった書き込みの上から自身のサインを書き殴った。

また、今回の東京都知事選では、NHKから国民を守る党の立花孝志党首の演説カーに乗り、自身の活動を宣伝。

男「兵庫県のパチンコ屋が、コロナの休業指示にもかかわらず営業していたんですよ。そこは自分で"メントスコーラ"で突撃して店をさらしてやったんですよ。300万再生いきました!」

N国党・立花党首「ちなみに俺は、その活動は大反対だけどな!」

こうした様子を映像に収めては、投稿を繰り返していた男。

調べに対し、今回の窃盗の容疑を認めていて、警察は、動画を撮影していた男性からも事情を聴く方針。
<7/14(火) 19:00配信フジテレビ系(FNN)より>


迷惑ユーチューバーがスーパーで会計前の商品を食べる動画を自らアップし、再生回数を伸ばしていたというニュースです。
商品を食べた後、空の容器のまま会計は済ませたようですが、会計前に食べた行為が窃盗に当たるということで逮捕されました。
犯行が発覚した後、お金を払えばいいのだろうと開き直る万引き犯同様、明らかな犯罪行為です。


仮に犯罪として捕まったとしても、少額の罰金で大した罪にはならず、それよりも再生回数を伸ばすことで広告収入がアップする方がメリットがあると考えての犯行でしょうか。

こういう動画を見るのは止めましょうと呼びかけるのは簡単ですが、多くの人が関心を持って見てしまうものです。
同じ動画を何度も見ることはないでしょうが、とりあえず興味を持って一度は見てしまう気持ちはよく分かります。

もちろん、楽しみな気持ちよりも不快な気持ちの方が強いでしょうが、それでもどんな動画なのか気になり見てしまいます。
そのことを攻めることはできません。

動画の管理側が犯罪に関連する内容のものは即見られないようにするなどの対応が必要です。
今、世界中でSNSの管理側の責任を問う声が増えています。
アメリカでもフェイスブック側に責任を求めるなどのニュースがありましたが、それだけ現代社会における影響力の大きさを物語っています。

今回のような迷惑動画男は今後も増える可能性があります。
自分の顔や声は動画に映らないようにアップし、誰がやったか分からないな犯罪行為に対しては、防犯カメラを設置するなど自分で自分の身を守る必要があります。

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