防犯ブログ

  • その他
2009年07月08日 パチンコ店放火、無差別に殺人目的

5日に大阪市で発生したパチンコ店の放火事件。大阪市此花区の雑居ビル1階のパチンコ店「cross(クロス)−ニコニコ」がガソリンを使用して放火され、4人が死亡、19人が重軽傷を負った事件で、犯人の男は店に入った直後、無言のまま火を付けて逃走したとみられます。
逮捕された男は借金があり、人生が嫌になったので多くの人を殺す方法として刃物は難しいから放火にしたといった供述をしており、あらためてこうした理由なき犯罪の恐ろしさを感じた方は多いと思います。

この放火事件を受けて、全国各地でパチンコ店への緊急立ち入り点検を開始しています。
事件では雑然とした店内への危険性を指摘する声もあり、関係機関は放火火災防止を中心とした安全対策の再確認を急いでいます。

今回のような悪意を持った犯人による犯罪を100%防ぐ方法は残念ながら思いつきません。
しかし、犯罪が発生しにくい環境をつくること、そして犯罪が発生した後の被害を最小に押さえる方法はあります。
まず、店舗の通路や出入り口、避難口などの見直しです。
●出入り口周辺をいかに整備する
●出入り口以外の避難口をきちんと確保する
●スプリンクラなど自動消火設備を導入する
●異常発生時にはホール内に誘導ができるよう訓練と自動誘導システムなどを導入する。避難勧告などが自動で流れるようにする。
●出入り口にも防犯カメラを設置し、抑止効果を発揮させるとともに、何か異常が発生した時に状況を画像で確認できるようにする。
などを実施することで、少しでも被害が小さくなるのではないかと思います。

ここのところ「世の中に嫌気がして」といった意味でも無差別殺人事件が相次いで発生しています。
併行して、そうした気持ちにさせない世の中をどう作っていくのか、そろそろ本気で取り組まないといけない時代になってきているように感じます。

加盟企業専用ページはこちら