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2010年07月02日 エアコンの室外機盗難36台 兵庫県内で相次ぐ

兵庫県三木市内で5月以降、公民館などに設置されたエアコンの室外機ばかりが盗まれる被害が相次いでいることが2日、三木署への取材でわかりました。
兵庫県内では昨夏(神戸市西区)や今年4月(たつの市)でも数十台単位で室外機が盗まれる事件があり、いずれも未解決。
リサイクル業者などに転売する目的で盗んでいるとみられ、同署が窃盗事件として調べています。

同署によると、先月29日、三木市細川町の金屋公民館に取り付けられていたエアコンの室外機2台がなくなっているのに近隣住人が気づき通報するなど、5月以降、三木市内で同様の被害が11施設計36台あり、別の3施設ではパイプが切断される被害がありました。
計14施設のうち、13施設が公民館だったということです。

リサイクル業者によると、室外機は内部の金属を目当てに1台約5千円で買い取る業者もいるといい、売却して換金する目的で盗んでいるとみられています。

兵庫県内では4月にたつの市の廃校から室外機21台が盗まれたほか、昨年夏には神戸市西区で倉庫などの計50台以上が被害にあいました。
今回被害が確認された公民館はいずれも夜間などは無人で、被害の発覚が遅れたケースもあり、同署は室外機を固定したり、記名したりしておくよう呼びかけています。
<7月2日13時26分配信 産経新聞より>

以前、エアコンの室外機が盗まれる手口が増えたことがありましたが、ニュースなどでは室外機の金属としての価値はせいぜい数十円〜数百円程度で、苦労して盗む割にもうけが少ないのでは?という
報道がありました。
これを聞いた時に、この手口はあまり流行らないのでは?と感じたのですが、今回の報道では、1台約五千円で買い取る業者もあるということでしたので、室外機の種類によっては高く転売できるものもあるようです。

普通に考えると、建物の外に置いてある室外機は非常に無防備ですし、それ自体を守ろうとするのは難しいと言えます。
警察の呼びかけでは、記名しましょうとありますが、買い取る業者がグルになっていればそれは無意味ですし、地面に固定するにも一般の人が自分で行うのは大変です。

金額的な面でのエアコンの室外機というものの価値はそれほどないでしょう。
五千円で買い取る業者があると言ってもせいぜいその程度、つまり数千円程度ということです。
しかし、金額的な価値が数千円しかないものであっても、それが盗まれた、壊された時の被害は相当なものです。
真夏にエアコンが使えなくなった時の家の状況、またはそれを交換しなければならない実質的な費用負担(室外機だけの交換ができず、エアコン本体も新品を購入するというケースもあるでしょう)を考えると相当なものです。

このように金額的には大したことがなくても、いざ盗まれたり、壊されると非常に困るという物が家の中にはたくさんあります。
犯罪者は、被害者が困るかどうかという犯罪後のことまでは考えてはくれません。
家の中に侵入する際は、ガラスや扉を壊しますし、金品を物色する際は平気で荒らします。
このような犯罪者から自分の身を守る必要性があります。
スーパーマンのようなヒーローがいれば良いのですが、現実は、自分の身は自分で守らなければなりません。
その為の事前の防犯対策です。

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