防犯ブログ

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2006年10月02日 自転車泥棒にヘリ・パトカーの追跡。

「踊る大捜査線」のワンシーンのような空と陸との激しいチェイスが群馬県伊勢崎市で29日午後繰り広げられました。

相手はなんと「自転車盗難」
自転車盗難もりっぱな窃盗ですが、ヘリコプターまで出てくるとは・・まるで数億円の銀行強盗なみの歓迎ぶり?に、犯人もきっと驚いていたと思います。

ちょっとそのシーンを再現してみましよう。

伊勢崎署 警察官A 伊勢崎オート駐輪場に盗難届が出ている自転車を発見。そのまま張り込み。
午後3時20分。男(34歳)が駐輪場に現る。警察官A 近づき職務質問を開始しようとしたところ、男は自転車にまたがり逃走。

「容疑者が逃亡した」伊勢崎署内全域に緊急無線が流れる。
上空をパトロール中だった県警ヘリコプター「あかぎ」が無線をキャッチ。現場急行。
「こちらあかぎ。桃の木サイクリングロードを北へ逃げる容疑者を発見」

「伊勢崎○番、そのまま北上しろ」
「○番、了解」
ヘリの捜査員が、はるか上空から双眼鏡で男をのぞきながら、ボンネットに書かれた“背番号”でパトカーを巧みに誘導。空陸一体となった壮大なスケールの捜査タッグと、ママチャリ泥棒との真剣勝負は、市の境を超えて4キロ近くにまで及んだ。
結局、前橋市内で駆けつけた署員が男を取り押さえ、窃盗容疑で逮捕した。

たかが「自転車盗難」・・しかしされど「自転車盗難」なのです。
軽い気持ちで自転車を盗み自分の足がわりにする・・・そんなことから犯罪の第一歩が始まります。
だんだんと麻痺してきて、次の犯罪につながることも多いのです。

「割れ窓理論」というのがありますが、窓ガラスの割れた車を放置しておくと、数日後には車の部品がほとんど盗まれてしまう。落書きを放置しておくとどんどんと治安が悪くなる。

その理論を実践してニューヨークでは凶悪犯罪が激減しました。
何をしたか?列車や街の落書きを消した。軽犯罪を徹底して取り締まった。
その時も市民や有識者からは「落書きや軽犯罪などにかまわず、凶悪犯罪をもっと取り調べろ」といった声が強かったそうです。しかし、落書きを消し、軽犯罪を徹底的に取り締まっていく中で、「犯罪が発生しにくい環境」が出来上がり、結果凶悪犯罪も激減したのです。

自転車盗難を軽んじるなかれ。

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