防犯ブログ

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2009年03月31日 放火:赤沢観音堂が全焼、仏像4体も焼く 容疑で男逮捕−−小田原 /神奈川

旧モーガン邸、旧吉田邸と放火と見られる火災による焼失が相次いでいる神奈川県で、又放火の被害が発生しました。

29日午前10時50分ごろ、小田原市江之浦の「赤沢観音堂」から出火、木造平屋約50平方メートルを全焼し、内部にあった十一面観音像など仏像4体を焼いた。約6時間後、住所不定、無職の男(57)がJR真鶴駅前の交番に「火をつけた」と自首したため、小田原署は非現住建造物等放火の疑いで緊急逮捕した。
 同署と同市消防本部によると、観音堂は89年建立で、近くの飲食店経営の男性(51)が所有。出火約1時間前、参拝者が施錠されたはずの堂内で50〜60歳代の不審な男を目撃。同署は特徴が似ていることからこの男とみており、動機などを追及している。
 同署によると、堂内には▽十一面観音像(高さ160センチ)など木像3体、石造の如来像(同40センチ)1体があったという。(3月30日 毎日新聞を引用)

今回は犯人が自主していますので、間違いなく「放火」だと思われます。
仏像4体が焼失、かけがいのないものを失ってしまいました。

仏像盗難が多発していることをこのブログでお知らせしましたが、放火も全国で多発しているように感じます。
今回の観音堂放火犯が何を目的に放火したのかは定かではありませんが、放火してすぐに自首しているところを見ると、「世の中が嫌になった」といった理由での放火なのかもしれません。
「むしゃくしゃして」「リストラされて」「毎日が嫌になって」・・世の中に対する閉塞感が充満し、どこにももっていけないような不満や不安が「放火」という犯罪に進ませるのでしょうか??

いずれにしても放火されてしまうと元に戻すことは不可能です。
未然に防ぐため「放火されない、放火させない、放火されても被害を大きくしない」環境作りが大切です。

放火被害に遭わないためには、
●敷地内に不審者を入れないこと。
●周囲に放火しやすいものを放置しないこと。
●夜間も明るく死角を作らない。
●放火をいち早く検知し初期対応すること。
があります。

●敷地内に不審者を入れないこと。
赤外線センサーなどで外周警備を実施し、不審者がフェンスを越えたり、塀をよじ登ったり、敷地内に侵入した時点でベルやサイレンで威嚇撃退する。

●周囲に放火されやすいものを放置しないこと。
段ボール箱、ゴミ、古新聞、古雑誌、木材などが敷地内に放置されたままであるとそういうところに放火される可能性があります。寺社では納札所や絵馬などが狙われやすいので注意が必要です。

●夜間も明るく死角を作らない。
夜間暗闇の中に姿を隠すことができるのは犯人には好都合。防犯灯や人感ライトなどで周囲を明るくし死角を無くすことで犯罪者が犯行しにくい環境が作れます。
塀が高かったり、植木がうっそうと茂っている場合には改善し、見通しを良くすることが大切です。

●放火をいち早く検知し初期対応すること。
火災感知器では温度の上昇を検知する方式のためある程度の火の手が上がってから検知することになります。木造建物の場合はそれでは遅いので、放火の危険がある場所には炎センサーを設置することをお勧めします。炎センサーは10メートル先の7センチの炎を検知、音声メッセージでその場で警告したり離れた管理者に連絡することができます。

    また、見える防犯自主機械警備システムと連動することで、その場にいなくても携帯電話に画像通報することができます。赤外線センサーや炎センサーなどが異常を検知すると防犯カメラの動画映像をFOMA携帯電話に自動通報するので、現場状況を動画で確認し、より適確な初期対応を行うことができます。5人まで送信することが可能です。

一つの放火対策ではなくいくつもの放火対策を実施することで、犯罪者に「ここでは放火はできないな」と感じさせることが被害に遭わない大切なポイントです。
寺社仏閣放火対策

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