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2011年05月12日 埼玉 防災倉庫狙った盗難

窃盗などの疑いで逮捕されたのは、埼玉県上尾市の無職の男(35)と18歳の少年3人です。

警察の調べによりますと、男らは今年3月11日から16日かけて、さいたま市見沼区の防災倉庫からガソリン缶など52点、およそ14万円相当を盗んだ疑いが持たれています。
埼玉県内では、東日本大震災が起こってから今月8日までの間に防災倉庫を狙った窃盗事件が25件起きているということです。

警察の取り調べに対し、男は「一連の事件をやった。大地震で停電になったので、発電機など高く売れると思った」などと供述しているということで、警察は余罪について裏づけ捜査を進めています。
<TBS系(JNN)5月11日(水)6時50分配信より>

今、非常時の防災グッズなどが再び関心を集めていますが、それらを保管している防災倉庫を狙った犯行手口です。
計画停電時に脚光を浴びた発電機は、今後、夏の冷房シーズンを迎えるとさらに関心が集まりそうです。
需要が高まると、泥棒は犯罪という手段で供給を考えます。
世間で注目を集める物イコール、犯罪者が盗もうと狙う物と考えることができます。

倉庫というと、平時は使用しない物を保管し、ほとんど人目に触れることがない、というイメージがあります。
長期間、誰も入らないことも多々あるでしょう。
そうなると、犯罪者の格好のターゲットとなります。
この倉庫を守るための防犯対策が必要です。

<工場・倉庫の防犯対策>・敷地内に不審者を入れない
⇒ 塀やフェンスにセンサーを設置し、不審者の接近を制御する物理的な防御が必要。「外周警備システム」

・威嚇機器による心理的な防御を強化
⇒ 遠くからでも分かる目立つ威嚇機器を設置し、ここには防犯システムが設置されていることを外部にアピールします。

・防犯カメラによる映像監視
⇒ 仮に侵入を許したとしても、防犯カメラに映像が記録されていることで、犯人特定等の証拠にもなりうる。犯罪者に対する抑止効果も期待できる。

・出入口の入退出管理
⇒ 重要な部屋の出入口には暗証番号設定や指紋認証、カードキーなど、入退出の制限をかけると共に、履歴管理を行うことで出入業者や社員の内部犯行を防ぐことができる。

・放火対策
⇒ 屋外には燃えやすい物は放置しないことを徹底すると共に、炎を検知する炎センサーを設置し、万が一の際の初期対応を可能にする。

また、防犯対策を行うのはもちろんですが、倉庫に保管している物を定期的にチェックする、またはしなければならないと意識することが大切です。
食料品の場合は、賞味期限がありますし、想定する災害の内容が変われば必要な品も変わってきますのでその都度対応が必要となります。

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