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2011年05月13日 神戸 宝飾展で真珠1千万分盗難

11日正午頃、神戸市中央区港島中町の神戸国際展示場で開催中の宝石展示販売会「神戸国際宝飾展」で、出展している同区の宝石販売会社従業員から「1000万円分の真珠が盗まれた」と110番がありました。

会場内の同社ブースから、ビニール袋入りの真珠玉129個(1000万円相当)がなくなっており、神戸水上署は窃盗事件として捜査しています。

発表によると、同日午前11時30分頃、50歳代くらいの女性客が同社のブースを訪れ、カウンター内で女性従業員2人と中国語で商談。
約10分後、従業員の1人がもう1人に中国語の意味を確認しようと話しかけ、2人が目を離した直後に女性客の姿が消え、机の上に置いていたビニール袋もなくなっていたという。

同展では過去にも盗難事件が発生。
2006年はダイヤモンドと指輪(1100万円相当)、07年はダイヤモンド(1600万円相当)、08年には指輪やネックレス(855万円相当)が被害に遭ったとされています。

同展は西日本最大規模で、年1回開催。
今年は11~13日で、約20か国の約460社が出展し、関係者ら1万人以上が訪れるということです。
<読売新聞5月11日(水)17時26分配信より>

展示会期間中の窃盗事件です。
06年、07年、08年にも窃盗事件が発生し、それぞれ数百万円以上の被害に遭っているという展示会です。
主催者側は警備員の数を増やすなど対策を強化していたようですが、それだけでは不十分だったということでしょうか。
これだけ毎年のように窃盗事件が発生すると、宝石を出品する出展者にも良い印象は与えないでしょう。
万が一の為に保険を掛けているとは思いますが、だからと言って安心もできません。

宝石の展示会となれば、犯罪者からみれば宝の山です。
警備が多少厳しいのも承知の上でしょう。
犯行がうまくいけば、一獲千金です。
敵も覚悟しているのですから、それを守る側も覚悟して対策を講じる必要があります。

宝石貴金属店の防犯対策
・下見の時点でターゲットから外れさせる
⇒ 犯罪者は必ず現場を下見します。その際、防犯対策がしっかりとられているところはターゲットから外し、別のもっと無防備なところを狙います。より目立つ箇所に防犯カメラ、威嚇装置を設置することで、外部にアピールしましょう。

・防犯カメラは死角を少なく、映像も記録する
⇒ 宝石・貴金属店では防犯カメラの設置は当然ですが、数も増やし、設置場所も映像に死角が出ないように工夫が必要です。
カメラの数が少ない場合は、防犯ミラーなどで補完することが必要です。
また、仮に盗まれた場合でも犯人特定や証拠につながる映像を記録しておくべきでしょう。

・従業員の防犯意識を高め、強盗対策も
⇒ やる気のない従業員やさぼっている従業員は、お客さんから見ても分かります。
万引きの多い店はそういう従業員が多い場合があります。
全てのお客さんを泥棒だと思う必要はありませんが、少しでも怪しいと感じたら防犯意識を持って対応して下さい。
また、突然の強盗に対しても、非常押しボタンなどの対策を講じていれば被害を最小限に留めることができるかもしれません。

・それ以上犯行を継続させない
⇒ 侵入やショーケースの破壊など防ぎようのない被害はあります。
ただ、その後の行為を阻止することはできます。
人体に無害の霧を噴射して、視界を遮断し、盗むという行為を強制的に止めさせる効果があります。

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