防犯ブログ

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2011年10月12日 兵庫 ゴルフ場カートのタンクから水盗み逮捕

兵庫県のゴルフ場で、カートのタンクから水を盗んだとして、高校生の少年ら2人が逮捕されました。
このゴルフ場では、カートからガソリンが抜き取られる被害が相次いだため、代わりに水を入れていたということです。

窃盗の疑いで逮捕されたのは、兵庫・多可(たか)町に住む18歳の会社員と、19歳の高校生の少年2人。

警察によると、2人は27日午後8時ごろ、多可町にあるゴルフ場で、カートの燃料タンクからガソリン20リットルを盗み、自分たちの車に給油しようとしました。
しかし、タンクに入っていたのは水で、2人の車は、ゴルフ場付近の路上でエンジンが故障して動かなくなり、警戒中のパトカーに発見されました。

このゴルフ場では、ここ2カ月の間に、カートからガソリンが抜き取られる被害が相次いでいたため、支配人が防犯のため、ガソリンの代わりに水道水を入れて、使用していないカートを置いていました。

2人は、「過去にも数回やった。ガソリン代を浮かせたかった」と容疑を認めています。
<フジテレビ系(FNN)9月29日(木)13時5分配信より>

何度かガソリン窃盗被害に遭っていたゴルフ場の支配人が策を講じて、ガソリンの代わりに水を入れておき、それを知らずにガソリンとして給油した犯人の車は故障、タイミングよく警戒中のパトカーに発見、逮捕という気持ちの良いニュースです。

仮に犯人逮捕につながらなくても、車を故障させてささやかなリベンジを果たしたいという心情になるのはよく分かります。
ただ、今回のようにうまくいくことは少なく、他の使用しているカートからガソリンが盗まれたり、水だと分かって、盗むのをやめたりと被害者の思惑通りには進まないこともあるでしょう。

また、犯人がカートが置いているところまで侵入でき、またガソリン(実際は水)を抜き取り、盗み出すことには成功している訳ですから根本的な解決方法にはなっていないということです。

本当に被害を未然に防ぐためには、その場所まで簡単に侵入させてはいけませんし(敷地内への侵入を防ぐ)、時間をかけて犯行を行わせてもいけません(警報ベルなどで威嚇する)。
また、誰にも見られていないと余裕を感じさせてもいけません(防犯カメラによる映像の監視)。

このように犯人に気持ち良く犯行を行わせない環境を、被害者となりうる我々自身の手で作り上げなければなりません。
それが事前の防犯対策です。
外周警備システム(敷地内に入らせない)

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