防犯ブログ

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2006年09月19日 子供を追い込む少子化

小学生の小学校内での暴力が急増しているのを9月14日の防犯ブログにてご紹介いたしましたが、子供が親を殺害したり先生に暴力をふるったりといったことが、頻繁に発生しています。
その背後には、少子化で親の関心や期待が従来以上に子供にかかっていることがその原因ではないかと推測されています。

お隣の中国では、少子化政策でほとんど一人っ子のためその傾向はもっと強いようです。
又、「飛び級」制度があるため、履修科目をいかに速くクリアして次の級に上がるか・・ということに非常に関心がもたれており、最も速い事例で11歳で大学生の認定制度合格者になった優秀な頭脳の持ち主もいるようです。

エリートを目指して、教育にかける両親の熱意も日本とは比べ物になりません。
朝目覚めるとすぐに机の前に座らされ、すぐに勉強開始。トイレ以外はずっと座りっぱなしで幼児時代を過ごすような場合もあるようです。食事は母親が口まで運んでやり、ただただ勉強する・・・。
考えただけでぞっとする光景ですが、そうして資格試験に合格した子供は、自分よりずっと年齢のいっている同級生と一緒に高等教育を受けていきます。

大学に入学してから問題が発生しています。
「日常生活の当たり前のこと」ができない。
自分で洋服が脱ぎ着できない。たためない。洗濯できない。掃除も食事の用意もできない。
周囲とのコミュニケーションも取れない。もちろん年齢の非常に離れた同級生と話を合わせるというのも非常に難しい面があるでしょうが、社会性が希薄な面が見られるようです。
大学の授業を行いながら小学生低学年なみの生活学習も必要となっているそうです。

もちろん一部の事例でしょうが、少子化政策で子供の教育にお金も時間も割くことができるようになっており、非常に教育熱心であることはかなり多くの一定以上の生活をしている層に見られる傾向のようです。

この少子化政策は、一部に戸籍を持っていない人間を作っているようで、そうした人間が不法入国して日本で犯罪を犯したりもしているようです。
もちろん戸籍がないわけですから、パスポートもないし、合法的に入国する手段はないわけですが、「自分の履歴」がどこにもない・・根無し草のようなものですから、まっとうに生きろというほうが難しいのかもしれません。

日本でも奈良や京都でも「勉強しろ」とばかり言われて反発して家に放火したり母親に刃物で斬りつけたりする事件がありました。どちらも両親が医者だったり、超有名な司法一家だったりと、エリート一族でした。過大な期待が、重圧となって子供にかかっていました。優等生であった彼らは「NO」といえず、反抗したりも表面だってできず、逃げ場所もなくなり窮鼠猫を噛むといった結果、悲惨な事件を招いてしまったのだと思います。

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