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2006年05月29日 ハリーポッターが[子供の安全]に効果的??

J.K.ローリング著の小説「ハリー・ポッター」シリーズは200余りの国々で60の言語に翻訳され大人子供に関わらず愛されています。
この5月17日にはシリーズ最新刊「ハリー・ポッターと謎のプリンス(The Half-Blood Prince)」(第6巻)が発売開始され、朝の7時から熱心なファンが列をなしているのがニュースになりましたが、 「ハリーポッターシリーズが発売された週末は救急治療室での子供の患者数が半減している」、という面白い報告が英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」12月24/31日号に掲載されたとの記事が「Yahoo!ヘルスケア」 にて紹介されていました。

英ジョン・ラドクリフ病院(オックスフォード)整形外科のStephen Gwilym博士は、ある夏の週末、救急治療室が静かなことに気づいた。仕事がないので家へ帰ってよいと同僚に告げたが、同僚は5人の子供のうち4人は「ハリー・ポッター」を読んでいるので(5人目はまだ字が読めない)、家へ戻っても仕方ないと答えたという。

シリーズ最新刊「ハリー・ポッターと謎のプリンス(The Half-Blood Prince)」(第6巻)は、米国と英国で発売後24時間に約900万部を売り上げ、これまでに60カ国語以上に翻訳されている。

患者が少ないのは同書のせいではと考え、Gwilym博士らは、過去3年間の夏に筋骨格系外傷によって救急治療室を訪れた7〜15歳の子供の記録を調べた。シリーズ第5巻、第6巻が出版された2003年6月21日、2005年7月16日の週末患者数と、その前後および2004年の同時期の週末患者数を比較したところ、対照週末の患者数が平均67.4人だったのに対し、2冊が出版された週末では、それぞれ36人と37人だった。これほど患者数が少ないことは3年間で他に一度もなかった。

子供たちは、早く読み終えたい・・と家の外に出ずに読書した結果、怪我が減ったということなのでしょうか?本離れが世界的に進む中で、「自分から本に向かう」ということ自体が本当に魔法にかけられたかのような現象です。
読まない方には??というところでしょうが、かくいう私も発売開始から2日間で第6巻も読み終えました。やはり、家に帰った後は食事の時間も惜しんでずっと読んでいましたからこの博士の説には納得。

ここのところ、日本では「ハリーポッターの本を読むために」なんてかわいい理由でではなく、子供を狙った犯罪が原因で公園や校庭から子供たちが消えました。学校への送迎に大人が付き添い、送迎用の車が学校前に並ぶなど、ほんの少し前まで考えられなかった風景が見られるようになってしまいました。
そして逆に子供だけで夕方まで真っ黒になりながら遊ぶ・・という、つい少し前まで当たり前だった景色が日本から消え去りました。漫画のサザエさんのカツオ君のように、玄関にランドセルを置いたと思ったら野球の道具を持って遊びに行く・・そんな日常に戻れるようにと祈らずにはおられません。

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