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2023年09月15日 社内データのバックアップ 89%の企業がとっていない!

 パソコンのデータバックアップ.jpg

 デジタルデータソリューションは、「企業のデータバックアップ」に関する調査結果を発表した。大手・中小企業300社が回答している(一部企業に追加調査を実施)。
 

 データ障害が起きる原因、ハードウェア障害に加え、人的ミス、ソフトウェア障害、災害、犯罪など。


 まず「データ障害が起きた機器」を聞くと、「PC本体」33%が最多で、「外付けHDD」27%、「USB」「SDカード」同率11%などの外部メディアがそれに続く。

 また「NAS」10%、「サーバー」3%など、広範囲かつ深刻な被害をうかがわせるメディアも含まれていた。

 「データ障害が起きた原因」は、「ハードウェア障害」81%が圧倒的多数で、「人的ミス」は12%ほど。「ソフトウェア障害」も3%ほどだが、「災害」2%、「犯罪」2%も存在する。

 そして「社内のデータのバックアップをとっていますか?」と聞くと、なんと89%の企業が「とっていない」と回答した。「とっている」とした企業は1%のみで、「一部をとっている」10%と合わせても圧倒的少数だ。

 データ量が厖大だったり、システムが分散していたり、さまざまな理由でバックアップを取れない事情もあるが、それでも9割近い企業が、バックアップしていないというのは驚くべき状況だ。


 なお「バックアップをとっていない」と回答した企業に業種を聞くと、上から「製造業」「建設業」「広告・制作業」「情報通信業」「サービス業」が多かった。


 最後に「データが消失した際にどのような支障がありましたか?」と聞くと、「特定の業務が止まった」58%、「何らかの損失が出た」35%で、9割以上を占めた。

 具体的な例としては「WEBサイトの制作会社で停電が発生し、社内50台PCで共有使用のファイルサーバーが起動しなくなり、ほとんどのデータは失ってしまった」「医療機関で患者様の情報を保管しているPCがカタカタ異音して起動しなくなり、診療できない状態で、業務停止になった」「撮影会社のスタッフがカメラのSDカードをフォーマットしてしまい、お客様結婚式の写真を失ってしまった」といった例が紹介されている。

<6/29(木) 8:11配信 Web担当者Forumより>


 うちの会社でデータのバックアップをとっている人は何人ぐらいいるでしょうか?

 調べたことはないのですが、おそらくほとんどの人がとっていないと思われます。

 業務的にお客様の重要な情報を扱うことが少ないため、仮に個人PCのデータを失っても(情報の流出ではなく、パソコンの故障でデータを失うなど)対外的にご迷惑を掛ける可能性は少ないと考えているような気がします。


 私は個人PCのデータ、そして部署で共有しているデータは、不定期ですがバックアップをとっています。

 ただ、時間の空いた時、思いついた時に行っているので、きちんと定期的に行うべきだと感じています。

 また、メールの送信データや受信データはバックアップをとっていませんので、突然メールが消えたり、パソコンが故障してしまったら、たちまち困ってしまう可能性が高いです。

パソコンと外付けハードディスク.jpg
 もう10年以上前でしょうか、当社の共有サーバーのデータが突然消えてしまい、システム担当者が何日か掛けて復元させたことがありました。

 もし、復元できなければ、業務に支障をきたす内容が多々あったことでしょう。


 個人PCに保存しているデータは各自で責任を持ってとる必要がありますが(単に個人に任せるのではなく組織として実情の把握は必要)、複数人で共有しているデータは、役割を決めて定期的にバックアップをとるべきでしょう。

 これも重要な業務ですので、業務時間内に行わなければならない必要な業務として扱うべきです。

 当然ですが、バックアップ担当者が退職したり、部署異動したりする場合は、後任者への引き継ぎが必要です。


 何事も起こらなければバックアップをとる必要性自体を感じないかもしれません。

 誰しも実際に被害に遭った時にこそ対策の必要性を実感するからです。

 防犯対策も同じで、日頃はその重要性を実感しにくいのですが、実際に被害に遭ってしまうと、あの時にやっておけばよかったと後悔することが多いものです。
 

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