防犯ブログ

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2006年07月10日 「貸します詐欺」「融資保証金詐欺」急増中。

平成17年度「知能犯」(おれおれ詐欺・振り込め詐欺等)が約4万1,900件,16.4%減となっています。これは、おれおれ詐欺・振り込め詐欺の手口などがTVや新聞で広く報じられ、多くの方がそういった手口を熟知したことによります。

その一方で、金融機関を装った詐欺被害が増えています。
実際には融資しないにもかかわらず、融資する旨の文書等を送付するなどして融資を申し込んできた者に対し、保証金等名下に現金などを騙し取る「融資保証金詐欺」や「貸します詐欺」などです。
偽者DMや携帯メールで低金利高額貸付けをPR、いろいろな名目でお金を要求します。

中には、多重債務者らに「債務を低い利率で一本化します」などと書いたハガキを送りつけ、ハガキの連絡先に電話すると、「融資するから保証金を振り込んで」といった架空の話を持ちかけて、金を騙し取る手口もあるようです。

「貸します詐欺」とは、

実在の金融機関や貸金業者等の名称、同グループ会社を装い、あるいは正規の登録業者の登録番号等をかたり、「お金貸します」といった内容のダイレクトメール、電子メール、チラシ、携帯電話等で不特定多数に融資の勧誘を行い、実際には融資せずに、融資保証料や保険料名目で現金を騙しとる行為をいいます。

認知件数 平成18年4月末現在》2,643件(既遂 2,637件 未遂6件)、被害総額(既遂のみ) 18億6,868万388円 、30〜40代の中高年層の被害者が目立ち、被害者の半数以上が男性です。

また、定形小包郵便「エクスパック」を使って現金を送らせるケースが急増しています。

具体的な被害事例をご紹介しますと、
●FAXで、資金融資の勧誘文書が送られて来たので電話したところ、勧誘文書に氏名、希望金額等書いてFAXするように指示を受け相手に送信した。しばらくすると審査結果として「保証金10万円を振り込めば即日200万円の融資をする。」と連絡があり、その日のうちにATMを利用して指示のあった口座に振り込み、送金をした後連絡すると「入金を確認しましたが、振込人が会社名でなく個人であるので再度同額を振り込んで下さい。」と言われ、先に振り込んだお金を解約できずに、騙し取られた。

●雑誌の融資広告を見て電話したところ、「パソコン、デジカメを購入して郵送すれば、融資する。」と回答があり、早速パソコンとデジカメを購入して郵送したところ、その後、相手と連絡が取れなくなり、パソコンとデジカメを騙し取られた。

●携帯電話サイトで知り合った業者に180万円(金利0.9%)の融資申込をしたところ「信用を確認するため当社と取り引きしている金融業者から融資を受け、その金を郵便小包で送ってください。そのお金は消費者金融解約センターを通じてこちらから送金します」との指示があり、大手金融業者2社から総額90万円の融資を受け全額送金したが、架空業者であった。

業者は大手金融機関のグループ会社を装ったり、知事登録業者を名乗ったりしていましたが、実際のない架空業者で、電話も通じない状態になっていました。

不審なダイレクトメール、葉書や電話などでの融資の勧誘があった場合
●「低金利ですぐ融資」という甘い言葉につれられて、罠にはまらない。
●その場で判断せずに家族や最寄りの警察、交番などに相談。

騙されないために「そんな甘い話はない」と、注意することが大切です。

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