防犯ブログ

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2011年08月12日 静岡 時計店からロレックス29個盗難

11日午後6時50分頃、静岡県沼津市上香貫の時計店「ヤマトヤ沼津店」の男性店員から「2人組の男が時計を盗んで逃げた」などと110番がありました。

沼津署の発表によると、2人組は営業中の店に押し入り、無言でガラスのショーケースをハンマー状の物で割ったうえ、高級腕時計などを盗んで車で逃走しました。
少なくともロレックスの腕時計が29個(約2300万円相当)が盗まれたという。
同署が窃盗事件として捜査しています。

店内にいた店員2人にけがはなかったようです。
2人組はともに身長約1メートル70で、黒の覆面と上下服を身に着けていたという。
<読売新聞8月12日(金)0時42分配信より>

営業時間中に店内に押し入り、ハンマー状の物でショーケースを破壊してロレックスを盗み出すという手口です。
宝石貴金属店に対しては、営業時間中であっても強盗として犯行が行われる危険性があります。
営業時間中は武器を所持しての強盗、営業終了後は扉や壁、シャッターを破壊しての荒々しい突入という手口に分かれますが、どちらもリスクを承知の上での犯行と言えます。

防犯カメラや防犯システムが設置されている店舗がほとんどですが、それでも犯行に及ぶのは、成功すれば得られる対価が大きいからです。
今回もロレックスが29個盗まれ、2300万円相当の被害ということですが、これで自らが逮捕されることさえなければ、こんなに手っ取り早い犯行はないでしょう。
成功すれば、また別の宝石貴金属店を狙うのは間違いないでしょう。

このような犯行に対しては、事前の防犯対策を行い、その上で犯行対象から外れるという抑止効果はあまり期待できません。
防犯対策がされていることは知っている上での犯行ですから、その対策内容によって犯行対象とするかどうかを選ぶとは思えません。
ここだと決めた店舗で犯行を行うのでしょう。

狙われない、狙わせないという抑止効果を期待した対策だけでは不十分ということになります。
それではどうすればよいのかというと、それ以上の被害を抑える対策をすればよいのです。
例えば、侵入者に対して人体には無害の霧を噴射し、視界を遮断します。
犯行を継続しようにもそれ以上どうしようもありません。
その場から逃げだすのが精一杯のはずです。

また、ショーケースを壊されにくいものに替えれば、強盗が襲ってきても中の商品を盗み出すことが不可能になります。
武器で脅して店員にショーケースを開けさせるという場合はどうしようもありませんが、営業時間終了後なら効果は期待できます。

泥棒と一口に言っても様々です。
警報ベルを鳴らしただけで逃げ出す泥棒もいれば、防犯カメラがついているからやめておこうと別のターゲットを探す泥棒、車で店や事務所に突っ込んで侵入する組織的な窃盗団もいます。
状況や業種などによって防犯対策も変えていかなければなりません。
宝石貴金属・ブランド品店での防犯対策

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