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2023年11月24日 ビッグモーター問題で注目 損害保険代理店とは?

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 ビッグモーターによる自動車保険金の不正請求問題で、東京海上日動火災保険は1日、ビッグモーターへの保険代理店委託契約の解除に向けた協議を行っていくと発表した。契約解除の方針を表明したのは、損害保険ジャパンに次いで2社目。ビッグモーターと代理店契約をしているのは7社で、他社も追随するとみられる。

 東京海上日動はビッグモーターとの契約解除方針は示したものの、保険契約をしている顧客保護を前提としているという。同社との契約解除が決まった場合は顧客に書面で通知し、「顧客の意向も踏まえた上で、ビッグモーター以外の代理店に変更させていただく」(東京海上日動)としている。

 その上で「保険金不正請求を防げなかったこと、ビッグモーターの工場を紹介していたことについて心よりお詫び申し上げる」(同)と陳謝した。

 同社は2020年度から3年間社員を出向させていたが、「出向先は保険販売部門で板金部門ではないため、保険金の不正請求を知り得る立場になく、不正請求に関与もしておらず、認識していた事実もないことを確認している」という。

 また、同社は顧客専用の問い合わせ窓口(0120-365―332)を設置した。

<8/3(木) 11:12配信 日刊自動車新聞より>


 ビッグモーターの件で損害保険代理店に関する注目が集まっています。

 保険の代理店とはどのようなものなのでしょうか。

 また、具体的にはどのような業務を行っているのでしょうか。

代理店とは?

 代理店には、保険会社との委託契約により、保険会社の代理人として保険契約を締結する権限が与えられています。
 ご契約者(お客さま)が代理店に対して「申込書」により申込みを行い、代理店が承諾すれば、保険会社との間で保険契約が成立します。

代理店業務

<契約時>

  1. 保険商品の勧誘
  2. 保険の対象となるものの確認(建物の構造など)
  3. 保険商品の説明(見積り、契約金額の設定、保険料の計算)
  4. 重要事項(契約概要・注意喚起情報)の説明
  5. 契約の意向確認
  6. 保険契約の締結(保険料の領収、領収証の発行・交付)

<契約後>

  1. 保険契約の変更・解約などの申出の受付
  2. 事故通知の受付、保険会社への連絡
  3. 保険金請求手続きのアドバイス

教育・監査・資格

 保険代理店となった後、それを維持するために、保険会社からコンプライアンスなどの研修・講習(WEB)などの教育や指導を都度受けます。

 また、代理店監査も実施され、書類等の備え付けや不備、代理店口座残高や領収証の発行状況などのチェックも厳しく行われます。

 

 募集人資格、代理店資格などは資格取得後、定期的(5年ごとなど)に資格試験を受験し、合格して更新しなければ代理店業務を行うことができません。

 資格者は金融庁に届出が必要で、届出されていない者が保険業務を行うと無資格者として扱われるなど厳しく管理されています。

不正を行うのは難しい?

 弊社も損害保険代理店を営んでいますが、保険会社からはかなり細かい要求があり、重要なことは繰り返し教育がされていると感じています。

 不正を行うことが厳しい、難しい環境にあり、今回のビッグモーターのような不正が行われたことが不思議でなりません。

 なぜ今まで許されていた、見逃されていたのかは、各保険会社による忖度や管理体制、金融庁への報告体制などに問題があったと言わざるを得ません。

 保険会社が代理店の規模などによって、対応を変えていたとも考えられます。

今後の対応

 今回の件によって、大きな損害を被るところもあるでしょうが、ビッグモーターとは全く関係のない損害保険代理店にも影響があると予想されます。

 おそらく金融庁から各損害保険会社に対して、これまで以上に厳しい代理店教育や管理体制が求められ、各代理店においてもやらなければならないことが増えるでしょう。

 ビッグモーターと同じような不正を行っている代理店があぶり出され、保険業界全体の健全化が進めば良いですが、2005年に起こった自動車保険などの保険金不払い問題があまり生かされていない現状を考えると、すぐには難しいでしょう。

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