防犯ブログ

  • 侵入手口
2007年01月17日 金庫破り。全国で1450万円。

「金庫破り」とは、事業所、事務所などに侵入し、据付金庫を破り、又は搬出して盗む窃盗のことです。

中国、四国、九州の11県で金庫破りを重ねていた福岡県久留米市などのグループ9人が逮捕されました。

04年ごろから3〜5人グループで各地の漁協事務所や司法書士事務所などに侵入、金庫を丸ごと運び出したり、机を物色したりしながら窃盗を繰り返していた疑いです。

金庫はこじ開けた上、山中などに捨てていました。
グループはワゴン車で回りながら「警備が薄そうなところを狙った」と話しているということです。

事務所の犯罪事情 【防犯泥棒大百科】

「金庫破り」というのは現金をターゲットにした昔からある手口です。
金庫に対して一般的に過信されていることが多いのですが、ほとんどの事業所・事務所・店舗が使用されている据付金庫は「対火金庫」。つまり火災から書類を守る「燃えない貯金箱」
「防犯」という面からすると少々心もとないものも多いのです。

背面破り・・というのは金庫の背面を開けるやり方。
その他ダイヤル部分を破壊したり、こじ開けたり、いろいろな道具を使用し熟練者であればそれほど時間がかからず開けることができます。
また、金庫ごと数人がかりで数分で事務所から持ち去り、山中などで時間をかけて開けてその場に金庫を捨て去るという方法を取られることもあります。(この場合に怖いのが、契約書や機密文書など書類も一緒に捨て去られることもある点です)

又、小さな事務所などではスペースがないと、持ち運べるような手提げ金庫を机の引出しに入れて保管。鍵をかけている・・というところも多いのではないでしょうか。(その鍵も机の引出しに保管されていることが多い)
「防犯」面からすると、最悪な状態です。
金庫はどんなに大きくても、重くても過信しないことが大切です。

1)金庫を過信して何でも保管しない。
2)金庫の番号などを近くに保管しない。
3)金庫は錠前部分や素材など防犯性能の高いものを使用し、ボルトなどで建物から持ち去られないようにする。
4)金庫保管場所が外部から見えないようにする。扉には鍵をかけ、鍵の保管は厳重にする。
5)金庫保管の部屋への侵入警戒システムを設置する。
6)従業員が移動したり変更したりした場合には鍵の交換、鍵保管場所の変更などセキュリティ対策の変更を行う。

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