防犯ブログ

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2012年11月27日 神戸 市営地下鉄駅長室の金庫から現金950万円盗まれる

26日午前4時45分ごろ、神戸市営地下鉄・西神中央駅の助役(45)から「駅長室の金庫から現金が盗まれた」と110番通報があしました。
神戸市交通局によると、駅の売上金など954万1千円が盗まれたという。
兵庫県警は窃盗事件とみて捜査をはじめました。

神戸西署と市交通局によると、金庫は駅長室の壁際に置いてあり、高さ180センチ、幅90センチ、奥行き60センチ。
当直の助役が午前4時36分ごろ、駅長室に入って金庫が開けられているのに気づきました。
盗まれたのは23、24両日の売上金などで、すべて紙幣でした。

金庫にはダイヤル錠とシリンダー錠があったが、助役は26日午前1時すぎの就寝前にシリンダー錠しか施錠しなかったという。
鍵は枕元に置いて他の駅員3人とともに駅長室近くの宿直室で寝たという。

駅長室の入り口は3カ所あり、助役が起床した時はいずれも施錠されていました。
市交通局によると、駅長室や駅構内には防犯カメラがありますが、駅長室に置いてあった録画デッキが無くなっていたという。
<朝日新聞デジタル 11月26日(月)13時15分配信より>

市営地下鉄の駅長室から現金950万円が入った金庫が盗まれました。
金庫は開けられ、中の現金だけ盗まれたということですが、防犯カメラの映像を記録していると思われる録画デッキまで盗まれていたというところが珍しい手口です。

犯人は防犯カメラの映像を録画デッキで録画していることを知り、証拠隠滅のために持ち去り、処分したのでしょう。
内部の事情に詳しい者の犯行か、それとも非常に分かりやすい場所に録画デッキが置かれていただけなのか、どちらにしてもせっかく防犯カメラに録画し、さらに4人も当直の担当が居るにも関わらず、現金が盗まれてしまいました。
現状の防犯対策・体制が効果的に働かなかった、うまく活用できなかったという結果です。
犯人はこのような弱点の多い現状を知っていたのかもしれません。(内部犯行の可能性もあるでしょう)

このまま同じ対策・体制であれば、何の解決・改善にもなっていません。
今度は別の泥棒に狙われ、被害に遭ってしまう可能性が高いと言えます。
別の事件ですが、以前、神戸ポートライナーの駅でも売上金が盗まれる事件がありました。
神戸市の事前の対策の甘さ、体制が問題視されそうです。

もし、この売上金の盗難も含めて財政難となってしまった為、運賃を値上げするとなれば、市民の方は納得しないでしょう。
大切な血税の使い道を見直ししようという議論になるかもしれません。

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