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2011年03月11日 ボクシングジム 見学装い現金80万円盗む

世界王者を輩出している「ヨネクラボクシングジム」(東京都豊島区目白)で、練習時間中に米倉健司会長(76)が現金約80万円などが入ったアタッシェケースを盗まれる被害に遭っていたことが8日、分かりました。
米倉会長は犯人に対して「ボディーブローを食らわせてやりたい」と激怒。
警視庁目白署が窃盗容疑で調べています。

目白署などによると、3日午後5時ごろ、30歳ぐらいの男が「大学生のおいがボクシングをしたいと言っているので見学させてほしい」と言ってジムを訪問。
約4時間、ジム内をうろつき、米倉会長とも短い会話を交わしました。
そして、見学後の同9時から9時半ごろの間に、リング近くにある米倉会長の机の横に置いてあったアタッシェケースを持ち逃げしたという。

アタッシェケースは茶色の革製で、縦約30センチ、横約40センチ、幅約10センチ。
ダイヤル式の鍵はかかっておらず、中には、茶封筒に入った会員の月謝の現金約60万円のほか、現金約20万円入りの会長の財布や預金通帳などが入っていました。
ジム関係者によると、月初めと月末に、月謝(1人1万2000円)を集めるため、アタッシェケースに多額の現金が入っていたという。

ジムの外にいた男性プロボクサー(24)が、アタッシェケースを持って足早に立ち去る男を目撃。
その知らせを受けた米倉会長が被害に気づき、「約80万円の現金が入ったアタッシェケースを盗まれた」と110番通報しました。ジム内の複数のボクサーが、アタッシェケースを持ってジムを出る男の姿を見ていましたが、会長と会話していたため、知り合いだと思い、不審に思わなかったということです。

犯行は、日本ランカーのプロボクサーを含む約60人がサンドバッグを叩いたり、スパーリングをしたりしている最中に行われました。
これまでにガッツ石松(61)ら、5人の世界王者を育てている米倉会長は「こんなこと初めて。あまりにも無防備だった。悪いやつがいるんだな」と反省しつつも「太え野郎だ。捕まったら、ボディーブローを食らわせてやりたい」と怒り心頭でした。

男は身長約1メートル70でやせ形。茶色のジャンパーにジーパン姿で、茶色のニット帽をかぶっていたという。
<スポニチアネックス3月9日(水)7時1分配信より>

白昼堂々と現金80万円他が入ったアタッシェケースを盗んだ男の犯行です。
最初から窃盗目的だったかどうかは不明ですが、ボクシングジムの見学を装い、ジム内に4時間も滞在していたということです。
多くの人から顔を見られている訳ですから、かなりリスクのある犯行ですが、現金に釣られて犯行を行ってしまったのでしょうか。
それともボクシング業界の事情に詳しく、月初めと月末に月謝を現金で集めるということを知っていたのかもしれません。

ボクシングジムに限らず、現金を多く取扱う業種に関しては、現金が多く集まるその時期は要注意です。
内部事情に詳しい者(関係者、元従業員、出入業者など)であれば、そのような情報もつかんでいるでしょうし、保管状態がどうかということも知っている可能性があります。
悪い気を起こせば、簡単に盗めてしまうかも・・・という考えに至るケースもあるかもしれません。

自分が泥棒などの犯罪者だとしたら、自分の家や勤めている先は犯行が行いやすいかどうか、ということを考えてみてはいかがでしょうか。
もし、犯行が行いやすそうだということになれば、当然、泥棒もそう感じるでしょうから、犯行対象として有力ということになります。
逆に防犯カメラがついている、無人の場合は防犯システムで警戒しているなど、泥棒が敬遠しそうだと感じれば、それは相手もそう感じることが多いと思います。
もちろん、一般の人の視点と泥棒の視点は異なりますから、思いもよらぬ弱点がある可能性もありますが、注意して観察すれば自分の家、勤め先の弱点も分かるはずです。
泥棒が目をつけるポイント

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