防犯ブログ

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2022年11月04日 泥棒と居合わせる可能性

窓から侵入しようとする泥棒.jpg

窃盗目的で侵入した酒店で鉢合わせになった店主をバールで殴ったとして、警視庁渋谷署は強盗致傷、建造物侵入の疑いで、東京都足立区関原、無職の被告(55)=覚醒剤取締法違反罪などで起訴=を再逮捕した。調べに対し「泥棒に入ったが、殴ってはいない」と容疑を一部否認している。

再逮捕容疑は、今年7月6日未明、渋谷区広尾の酒店に侵入して金品を物色中、鉢合わせになった70代の男性店主の胸などをバールで複数回殴り、軽傷を負わせたとしている。

警視庁は、容疑者が令和2年10月~今年7月にかけて、首都圏4都県で個人商店を中心に約50件にわたって窃盗を繰り返していたとみて、余罪を追及している。


<10/5(水) 12:58配信 産経新聞より>

今回発生した窃盗事件では、家人と泥棒が鉢合わせてしまい、被害者が負傷しました。

泥棒が犯行で好む時間帯はいつでしょうか?

  • 平日昼間、人が外出している時間帯
  • 深夜、人が寝静まった時間帯


休日の場合、家族全員で外出する以外は誰かしら家に居る可能性が高いため、このどちらかだと思います。

平日昼間の犯行は、目立ちますので周囲に気づかれる可能性があります。

深夜の犯行は、起きてきた家人と鉢合わせる可能性があります。

それぞれデメリット(危険性)がありますので、どちらを重要視するかは泥棒(得意な手口)によって異なります。

それでは被害者の被害状況はどう違うでしょうか?


平日昼間の犯行の場合

扉や窓ガラスなどが壊されて建物内に侵入されます。

その後室内を物色し、色々と荒らされます。

現金や宝石などの金品があれば盗まれます。

被害者は帰宅した後に被害に気付きます。

深夜の犯行の場合

扉や窓ガラスの無施錠のところから侵入します。(夏場も含めて人が居ることで安心して無施錠のところもあります)

出来るだけ物音を出さないように静かに物色します。

室内を荒らすことは少ないでしょう。

目当ての金品を見つければすぐに逃走します。

被害者は起床後に被害に気付きます。


それ以外に、住人が女性(特に若い女性)の場合、わいせつ目的で暴行される可能性があります。

物音に気付いた住人、もしくはトイレや水を飲むために起きてきた住人と泥棒が鉢合わせる可能性があります。

その時に驚いてその場から逃走してくれれば良いですが、住人が抵抗するなどした場合、持っていた金属類(侵入道具のバールやナイフ等を所持している場合も)で傷つけられる、最悪の場合命を落とすこともあります。

まとめると、「盗難」という共通の被害以外では、

平日昼間の犯行・・・建物内が荒らされる「破損」被害が発生する可能性あり(「物」の危険性)

深夜の犯行・・・破損被害が発生する可能性は低いが、鉢合わせによる「傷害」が発生する可能性あり(「命」の危険性)


有人と無人では防犯対策も異なってきます。

どちらの被害を想定した対策を行うかも重要になってきます。

「物」も重要ですが「命」とは比べることはできません。

「命」を守るために対策を行いましょう。

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