防犯ブログ

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2012年03月02日 連続窃盗1億円!留守宅を物色、怪しまれると不動産会社名刺

貴金属などを狙って民家の空き巣を繰り返したとして、神戸北署は1日、窃盗容疑で神戸市長田区宮川町の無職の男(50)=窃盗罪などで公判中=を追送検し、捜査を終結したと発表しました。
平成20年1月~昨年10月の160件の容疑を裏付け、被害総額は約1億760万円(うち現金約1350万円)にのぼりました。

同署によると、男は「生活のためにやった」と容疑を認めているという。
家族には「不動産会社で働いている」と話して出勤を装い、留守宅を物色する際は怪しまれないように不動産会社名が入った名刺を持ち歩いていました。
侵入する民家は事前に電話番号を調べて電話をかけ、不在を確認していたという。

追送検容疑は昨年9月、神戸市北区の民家の窓ガラスを割って侵入し、現金約50万円と約230万円相当の宝石を盗んだなどとしています。
<産経新聞3月2日(金)7時55分配信より>

別のニュースによると、犯人は過去に不動産関係の仕事をしており、神戸市内の新興住宅街の事情や場所を熟知していたようです。
最終的には、侵入先の不在を確認するために公衆電話からかけた非通知の受信記録から、公衆電話が特定され、そこについていた防犯カメラの映像から犯人が割り出されたということです。

① 元不動産業の男 ⇒ 住宅街の事情や場所に詳しい
② 留守宅物色 ⇒ 怪しまれても不動産会社の名刺を提示
③ 侵入する家に事前に電話 ⇒ 不在の確認

元々泥棒が行うと言われていた電話などによる不在の確認だけでなく、さらに不動産関係者、怪しまれた場合の名刺提示などの手口が明らかになっています。
泥棒が逮捕された際、このように泥棒の具体的な手口や心理状況、侵入ターゲットの選定方法など詳しいことが明らかになれば、今後の防犯対策の参考として大いに活用されることでしょう。

泥棒のことは泥棒に聞くのが最も真実に近いと言えるかもしれません。
テレビ番組やニュースで、元犯罪者が顔を隠し、声を変えてインタビューを受ける場面がありますが、泥棒しか知り得ないような情報を提供してくれます。
そのことを犯罪を防ぐ側である我々セキュリティハウスが活かすことができれば、犯罪に対してより効果のある対策を提案することができます。

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