防犯ブログ

  • 侵入手口
2007年04月04日 高校生3人が中学校に侵入しノートパソコン4台を盗難

京都市伏見区の桃陵中学校の卒業生1人を含む高校1年生3人が逮捕されました。

3人は2人1組になって保健室の無施錠の窓から昨年10月校舎内に入り、3階のコンピューター室から授業用のノートパソコン計4台を盗んだ疑いです
3人は遊び仲間。調べに対し「使うためにパソコンがほしかった」と供述しているということです。

ノートパソコンを盗む・・換金のためという事例を先日ご紹介しましたが、今回は「自分が使用するため」
たしかに高校生にとってノートパソコンは高額で欲しくても簡単には手が出ない商品です。
しかし、欲しければ盗む・・非常に単極的な考えで3人は犯罪を犯してしまいました。

中学校の無施錠の窓。
コンピューター室にも施錠はされていなかったのでしょうか?簡単に盗んでいるところを見ると何もされていなかったように思われます。
防犯対策をきちんとしていない学校側にも責任があるのではないでしょうか?

防犯の基本的考え方として「防犯環境設計」というものがあります。
犯罪が発生しにくい環境を作り、犯罪の芽を事前に摘むというものです。

きちんと施錠された窓。コンピューター室にも施錠され、ノートパソコンにはコンピュータ持ち出し検知システムが設置されている・・そんな防犯対策がなされた学校であったとしたら彼らは犯罪を犯していたでしょうか?

プロの泥棒というのは常習犯ですが、先日まで中学校の生徒であった彼らは常習犯ではなかったはずです。

最初の1歩を踏みとどまるか、踏み込むかでその後の人生は大きく変わってしまいます。

学校の備品にまで持ち出し検知システムを設置するのは・・と思われるかもしれませんが、生徒以外にも学校を専門とした泥棒もおり、ノートパソコンも狙われるものの一つです。先生が使用しているパソコンを盗まれた場合には成績表や生徒の家族構成など荒神情報も持ち出されたこととなり大きな社会的問題にまで発展する可能性もあります。

「犯罪者を作らないための防犯環境を作る」

学校への不審者侵入小学生殺傷事件以降学校にも防犯監視カメラや赤外線侵入検知センサーなどが設置される時代になりました。
学校の防犯対策をもう一歩進めていただければと思います。

ノートパソコン持ち出し防止対策

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