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2006年04月26日 窃盗罪に罰金刑新設 改正刑法成立

懲役刑しかない窃盗罪に50万円以下の罰金刑を新設するとともに、業務上過失致死傷罪の罰金上限を50万円から100万円に引き上げることを柱にした改正刑法が、25日午後の衆院本会議で全会一致で可決、成立しました。
 現行では窃盗罪の法定刑は10年以下の懲役。このため、万引など懲役刑とするには重すぎるケースでは、起訴猶予にするなどして対応してきました。しかし、万引の摘発件数の急増を受け、事件の程度に応じて弾力的に処罰できるよう罰金刑を設けて抑止効果を強めることになりました。

 法務省によると、刑法の制定当時は「盗みをするのは罰金を払えないような貧しい人」という発想があり、懲役刑だけが規定されていました。
このため、初犯や被害額の少ない万引きの場合は「懲役は酷」として起訴されないことが多く、「再犯防止や反省につながらない」との指摘がありました。
 しかし、04年に万引きで検挙された成人は約7万7000人で、10年間で倍増。同省は「罰金刑導入によって万引きの急増に歯止めがかかることを期待する」としています

「万引き」の犯罪は若年層にどんどん拡大しています。小中学生に「このあたりで万引防止機の設置されていない店は?」と聞くと店名が挙げられるというほど、どの店に万引防止機が付いていて、どの店に付いていないということを知っています。
「貧しくて買うお金がなくて・・」といったことは少なく、罪の意識が希薄しており遊び感覚で集団で万引きをするということが多いようです。

以前本屋で店主が万引犯を追いかけたところ、犯人が踏み切りをくぐって逃げている時に列車にはねられて死亡という悲惨な事件がありましたが、その後店主は店をやっていく自信がないと閉めている・・というニュースを覚えています。多くの方からの励ましがあり、その後どうなったかはわかりませんが、たかが万引き、されど万引きで、被害に遭っている店にとっては死活問題にもなります。
又、捕まえるのも集団だと怖いといった声も聞きます。万引のしにくい環境を作り、抑止することしかないのではないかと思います。

万引対策としては、防犯カメラ、防犯ミラー、万引防止機などを付けるというハードの部分と、レイアウトをできる限り見通しよくする、万引きされやすい人気商品を目に付くところに置く、外箱だけを置いて本体を置かない・・などがあります。しかし、外箱だけをおもしろがって万引きされて商売にならないといったこともあり、何か一つだけの対策で防ぐのは難しいというのが現状です。
「いらっしゃいませ」という大きな声掛けと、しっかり笑顔で客の顔を見るというのも、以外と効果があると思います。整理整頓された見通しの良い明るい店舗も抑止力があると思います。
いずれにしても「万引きはしかたがないとあきらめないことが大切です

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