防犯ブログ

  • 侵入手口(医院)
2012年01月13日 大阪 深夜30分間に窃盗事件4件発生

大阪府富田林市と河南町で13日未明、診療所などを狙った窃盗事件が約30分間に計4件発生し、現金計約6万4000円やパソコンが盗まれました。
診療所などは半径3キロ内にあり、勝手口をバールでこじ開けて侵入する手口も共通していることから、府警富田林署は、同一犯の可能性が高いとみて調べています。

同署によると、同日午前3時15分ごろ、河南町神山の歯科医院に何者かが侵入したと警備会社から110番通報があり、ノートパソコンなどが盗まれました。
その後、隣接する富田林市内の二つの診療所とラーメン店も次々に被害に遭いました。
いずれも当時は無人でした。
<毎日新聞1月13日(金)10時31分配信より>

大阪で歯科医院で窃盗事件が発生し、隣接する二つの診療所とラーメン店も被害に遭いました。
4件の被害ですが、わずか30分の間に犯行が行われたということです。
それぞれ具体的な被害額は不明ですが、最初に侵入された歯科医院ではノートパソコンなどが盗まれたということです。

これをみると、泥棒の犯行時間の短さ、そしてスピードの速さに驚かされます。
勝手口をバールでこじ開ける共通の手口ということですが、おそらく乱暴に、激しく、被害者のことなど考えることなく破壊しこじ開けているのでしょう。

とにかく早く侵入し、金目のものを盗み出し、その場から逃げる、これが絶対条件ですから、あとのことなど全く考えません。
もちろん人目に触れることなく、自分の犯行だと特定されない、捕まらないということが前提としてあります。

窓ガラスが割られただけ、部屋は多少荒らされたけど何も盗まれたなかったというのは不幸中の幸いで珍しいケースでしょう。

どのような窃盗場合でも、まず侵入される箇所があります。
窓ガラス、扉、ベランダ、煙突という珍しい侵入場所もあるかもしれません。
無施錠であれば、破壊されることなくそのまま侵入されますが、普通は侵入を防ぐために施錠しています。

それを無理やりこじ開ける、破壊するなどして建物内に侵入しようと考えます。
その時点ですでに大きな被害をこうむる危険性があります。

さらに侵入し、今度はそれぞれの部屋を物色します。
目当ての金品を探すため、部屋中を荒らすでしょう。

大きな金庫があれば真っ先に狙われますが、そうではない場合は、現金などをよく隠している、タンスや仏壇、棚の引き出しなどが狙われるでしょう。
そっと音も立てずに一つ一つ丁寧に開けて、探し出すような泥棒は少ないでしょう。
壊れても構わないとばかりに激しく探します。
その過程で壊されるものも多々あるでしょう。

指紋や足跡、自分の犯行を示す証拠が現場に残されていないかと不安を感じる泥棒なら、犯行後、証拠隠滅策として、放火するという最悪のケースも実際に発生しています。

一口に窃盗事件と言っても、単にものが盗まれたで終わらないケースの方が多いと思われます。
犯行現場は悲惨と言っても過言ではありません。

その時に色々後悔しても時間は戻せません。
万が一の犯行に対して、事前に対策を講じるのは、そのような後悔をすることがないよう、またその可能性を減らす為に行う予防策なのです。

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