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2012年03月05日 元アルバイト店員 土産物店から480万円の数珠盗難

和歌山県の高野山にある土産物店から約480万円相当の数珠を盗んだとして、県警橋本署は2日、同県高野町の無職の男(25)を窃盗の疑いで逮捕しました。
数珠は長さ約40センチの翡翠(ひすい)製で、被害にあった土産物店で最高額の品。
男は「身に覚えがない」と容疑を否認しています。

同署によると、男は自宅近くの土産物店に、2009年4月から10年1月までアルバイト店員として勤務。
数珠が最後に確認された09年10月から、紛失が発覚した10年10月の間に、同店事務室のタンスに保管してあった数珠1個を盗んだ疑いがあります。
数珠は中国原産の翡翠で作られ、日本国内に約10個しかない特注品。
1度も店頭に並んだことはなく、保管場所は店員しか知らなかったという。

同署によれば、男の銀行口座で不審な高額取引が複数回行われていたという。
同店の経営者は「長年店をやっているが、このようなことは初めて。本当に遺憾です」と話しました。
<スポーツ報知3月3日(土)8時2分配信より>

土産物店で最高額の品が、元アルバイト店員の男によって盗まれたと思われる事件です。
1度も店頭に並んだことはないということですから、明らかに内部の事情に詳しい者の犯行だと疑われます。
最後に確認された09年10月から紛失が発覚した10年10月の約1年間、盗まれたことに気が付かなったことにも驚きます。
誰も知らないのだから盗まれることはないという油断があったのかもしれません。

元アルバイト店員の男もその辺りの事情を知っていたのかもしれません。
盗んでもしばらくは気付かれないだろうという何かの確信が。
実際、男の銀行口座で不審な高額取引が複数回行われていたことから、犯人逮捕につながったようですが、男がもっとうまく隠していたら、銀行を介さない転売方法を行っていたら、今でも犯人は捕まっていないかもしれません。

犯行手口と共に、犯罪者の質も、悪い意味で上がっているようです。
より悪質で、巧妙、証拠を残さない、外国経由でお金を動かすなど、日本の警察だけでは逮捕しにくい環境を作り上げています。
仮に逮捕できたとしても、犯行から数年後にようやくという事件も珍しくありません。
もちろん、盗まれた物は被害者の手元に戻ってくることはほとんどありません。
泣き寝入りしかないと言っても過言ではないでしょう。

しかし、それではあまりにも犯人、加害者側が有利になってしまいます。
被害者側となる我々は、事前に防犯対策を講じて、加害者側が簡単に、スムーズに犯行が行えないようにしなければなりません。
それが効果的な防犯対策と言われるものです。
いかに加害者側を困らせるか、嫌がらせることができるか、ということがポイントになります。

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