防犯ブログ

  • 侵入手口
2007年08月06日 「日本横断 窃盗の旅」

福岡県でピッキング防止法違反の疑いで逮捕された男50歳。
全国13県で69件の窃盗を繰り返していました。

男は50万円とテント、調理用具、日本地図を持って4月、鹿児島県を出発。
金を使い切ると、長崎県の離島で釣りざおを拝借し、魚を釣って空腹を満たす一方、空き巣や出店荒らしを重ねながら旅を続けました。

その後は和歌山県で盗んだ自転車に乗り、青森まで北上。さらに北海道に渡った後、飛行機で再び鹿児島へ。
6月5日、JR博多駅構内でドライバーを持っていたところを職務質問され、ピッキング防止法違反の現行犯として逮捕されました。

「日本一周は今回で5回目。人と話すのが苦手で普通の仕事が続けられない。
こっそり暮らしたかった」と供述しているということです。

この男「こっそりと暮らしたかった」なんて供述していますが、泥棒をせず、「こっそりと勝手に暮らせ!!」と言いたくなりますよね。

「ピッキング防止法」というのは2003年に制定された「特殊開錠用具の所持の禁止に関する法律」のことです。
この当時ピッキングが急増しており、その防犯 対策の一つとしてこの法律が制定されました。
現行犯逮捕しかなかったのが、特殊開錠用具を持ち歩いているだけで逮捕できるということで、ピッキング対策の錠前とともに防犯に多大なる貢献をしている法律です。

泥棒はピッキングにはピック、その他、ドライバーやバール、ドリル、自分達で開発したサムターン回し用器具などいろいろな道具を使用して侵入を試みます。
防犯 対策は、例えばピッキング対策用錠前に交換したとしても、サムターン回し開錠や、ドアのこじ開けなどをされてしまうため、一つの手口に対する防犯 対策をするだけでは不十分です。
やはり防犯 診断を行い、脆弱な場所を調べた上で、それを補強するように防犯 専門家による防犯 装置を必要な場所に設置することが重要です。
やはり総合的な防犯 システムを検討されることをお勧めします。

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