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2011年04月11日 兵庫 阪神大震災の被災者に募金かたり電話、訪問19件

東日本大震災の被災地支援の名目で募金を呼びかける不審な電話や義援金箱の窃盗事件などが、県内で19件確認されていることが6日、県警のまとめで分かりました。
阪神大震災の被災者らの気持ちを踏みにじる悪質な犯罪行為だけに、県警は「義援金を募る団体が実在するか確認し、あやしいと思ったら警察に相談してほしい」と呼びかけています。

県警によると、先月16日~今月5日、義援金を募る不審な電話や訪問について寄せられた相談は12件。
義援金を集める募金箱の窃盗被害は7件にのぼりました。

尼崎市の男性(81)宅には先月27日、消防署員を名乗る男2人が訪れ「義援金を回収しています」などと話したため、男性は現金2千円を渡したということです。

さらに家庭を「防災士協会」「日本防災士機構兵庫支部神戸ブロック」などの団体名を名乗って訪問して「義援金を集めている」と現金を要求したケースもありました。

息子をかたる男から電話がかかり、「東京で震災に遭って手術するかもしれない。電話番号が変わった」と振り込め詐欺に似た手口についての相談も寄せられました。
また、淡路市のスーパーには「義援金箱の回収に行く」と虚偽の電話があったということです。

一方で、飲食店や理容室に設置されている募金箱が盗まれる被害が相次いでいます。
募金箱を持ち出すだけでなく、事務所荒らしなどの際に一緒に盗まれたケースまでありました。
被害額はいずれも数千~数万円ですが、県警は「被災者を助けたいという善意の詰まった大事なお金。義援金は箱を固定するなど対策を取ってほしい」と話しています。
<産経新聞4月7日(木)7時56分配信より>

阪神大震災の被災者に対して、今回の東日本大震災の被災者への義援金を募る詐欺手口です。
兵庫県警はあやしいと感じたら警察に相談するように呼びかけていますが、このように義援金を募るために家に訪問し、回収することはないと考えてよいのではないでしょうか。
少しでもあやしいと感じたら、連絡先やホームページ等を確認し、そのような取り組みが存在するか確認すべきです。
また、街頭でも被災者への義援金と称して、あやしい団体が活動している可能性もあります。

赤十字社など間違いのない団体以外への募金は控えるべきです。
息子を語るオレオレ詐欺もこの地震被害を悪用して活発に行われる可能性もあります。
犯罪者はタイムリーな情報を巧みに悪用することに長けています。

第三者の善意を踏みにじることも関係ありません。
むしろそれを目的としているとさえ言えます。
阪神大震災で被害に遭い、今の東北の被災者の気持ちがよく分かる人・地域をあえて選んでいる点などをみればよく分かると思います。
このような犯罪者に対しては、自分自身も武装する必要があります。

防犯システムや防犯カメラシステムといったハード面での武装に加え、知識や情報、経験といったソフト面での理論武装も必要でしょう。
簡単に騙されてしまうのも、騙される側に弱点やつけ込まれる隙のようなものが存在している場合もあります。
それらを気付いた時に修正、直していかなければ、犯罪者に対して無防備なままなので非常に危険です。

犯罪者は1人ではなりません。
何人もの犯罪者に狙われることも考えられますので、1人の犯罪者をやり過ごすことはできても他の犯罪者から逃げることができない可能性があります。
つまり、狙われて被害に遭ってしまうということです。
そうならないための事前の防犯対策実施です。
詐欺について(防犯泥棒大百科より)

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