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2006年01月11日 長崎の高齢者ホーム火災 火元にライターと灰皿

長崎県大村市にてリビングにいた1人と、リビングに近い居室の4人は助け出されないまま焼死。
外からガラス窓を破って救出された別の4人のうち、2人が一酸化炭素中毒で死亡しました。

7人が死亡した長崎県大村市の高齢者グループホームの火災で、火元とみられるリビングルームのソファ付近に、灰皿とライターがあったことが11日、大村署や大村消防署の調べで分かりました。
ホーム内は原則禁煙でしたが、喫煙の習慣がある入所者もいたということです。

大村署などは、たばこの火の不始末だった可能性もあるとみて、出火原因をさらに詳しく調べています。

これまでの調べでは、当直で仮眠中に出火に気付いたホーム代表の女性は「リビングから火が出ていた」と証言。消火器を使ったが、火勢が強く燃え広がったということです。
施設には消火器や誘導灯があり、消防法には適合していたが、スプリンクラーや火災報知機はなかった。夜間当直者は1人であったことがわかっています。

総務省消防庁は10日、全国の消防本部に対し、同種の認知症対応型ホームに立ち入り検査をして、防火安全対策を指導するよう都道府県を通じて通知しました。

通知では、
(1)要介護度の高さなど入所者の状況
(2)居室から容易に屋外に避難できるか
(3)夜間当直の職員数が初期消火や避難誘導に十分か
などを確認するよう要請。
法令違反がない場合でも、出火原因になる物の排除や火災報知機の設置などを指導するよう求めていく。
 同庁は、厚生労働省の介護担当や消防本部などの関係者からなる認知症対応型ホームの防火安全対策の在り方を考える検討会を近く設置し、月内に初会合を開く予定です。

それを受けて、全国で同タイプの特別査察を行う動きが見られます。
今回、認知症の高齢者が犠牲となったことから、点検では、施設が消防法に違反していないかどうかはもちろん、避難経路や火気の取り扱いが適切か―などに重点を置く方針です。

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