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2023年01月20日 闇バイトで実行役募集 複数人で貴金属店に侵入

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 SNSで「闇バイト」を募集して貴金属店などに忍び込み、窃盗を繰り返していたとして指示役の男ら4人が逮捕・起訴されました。

 建設作業員の被告の男(21)ら4人は共謀し、今年2月、大阪市中央区の貴金属店に侵入し、ネックレスなど約10万円相当を盗んだとして逮捕・起訴されています。

 警察によりますと、被告の男(21)はSNSで「グレーバイト募集」「数百万円が手に入る」とうたい実行役を集め、ほかの3人はこの男の指示の下、犯行に及んでいたということです。

 その後の捜査で警察は、このグループが去年9月から大阪府や滋賀県の13軒の飲食店などで現金約124万円の盗みを繰り返したことを裏付け、捜査を終えました。

 男らは警察の調べに対し、容疑を認めているということです。


<12/13(火) 16:38配信 ABCニュースより>


 指示役が闇バイト募集、グレーバイト募集とSNSで実行役を集め、複数人で貴金属店への侵入を計画、実行した手口です。

 今後同様の、もしくは模倣犯による犯行が増えることでしょう。

 多くの貴金属店では、防犯カメラは言うまでもなく、防犯センサーやシャッター設置、頑丈なショーケースへの保管、警備員の駆けつけ等複数の防犯対策を組み合わせ、一般的な店舗や事務所と比べるとより厳しい侵入者対策がとられています。

 その理由は保管している商品(貴金属類、宝石類)が高価な物が多いからでしょう。

 1点あたり数十万円、数百万円の価値があるものが複数置かれているわけですから、侵入者にとっては一攫千金が狙えます。

 その代わり上記のような強力な防犯対策がとられており、容易に犯行を行うことができないだけでなく、カメラに映像が記録されるなど自らが逮捕される危険性が増すことになります。


 今回の事件でずる賢いと感じたのは、指示役が実行役を募集している手口です。

 自らは現場に赴いて犯行を実行するのではなく、離れたところから指示をしています。

 今回は指示役も含めて逮捕されましたが、万が一実行役が犯行に失敗するなどして逮捕された場合、指示役のみうまく逃げられるように、事前に策を講じているケースも考えられます。

 今後このような組織ぐるみの窃盗団による、闇バイトを通じた実行役の募集方法も増えそうです。

 また、SNSを見た一般人が何気なく募集に応じたら、実は犯罪の実行役だったというトラブルも発生するかもしれません。

 犯罪だからと断ると、すでに契約したのだから違約金や契約解除金のような名目で大金を請求されることも考えられます。


 大金が簡単に手に入るという文言での勧誘や募集には決して手を出さないことです。

 普通に考えると、そんなに簡単なら自分でやれば良いのでは?・・・と疑問に感じます。

 それを自分でやらないのは必ず理由があるからです、そして、その理由は決してまともなものではない、犯罪に係ることが多いということを知っておきましょう。

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