防犯ブログ

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2011年11月18日 犯罪の抑止力は「家族」

少年院収容者の出院後の動向をたどった初の追跡調査で、元収容者のうち約4割が25歳までに再犯に及んでいることが、法務省が11日に公表した「平成23年版犯罪白書」で明らかになりました。
白書では「家族のサポートや就職が再犯の防止につながる」と分析しています。

法務省は、平成16年1~3月に少年院を出院した18~19歳の計644人(男子606人、女子38人)について追跡調査をしました。

このうち、25歳までに再犯によって刑事処分を受けたのは248人(男子246人、女子2人)で約4割に上りました。
罪名別では窃盗が73人で最多、傷害が54人、覚せい剤取締法違反が25人-と続きます。

再犯者のうち、再犯の背景などを把握できた189人について調べたところ、約3割が暴力団に入っていました。

保護観察終了時に無職だった47.6%が再犯に及んでいました。
この数字は、有職の35.3%、学生・生徒の22.2%を大きく上回っており、就職や就学をしているかどうかが再犯に影響している状況が浮かび上がりました。

また、少年鑑別所の入所者730人と30歳未満の刑務所受刑者372人に、非行や犯罪に対する意識調査を実施。
「悪いことを思いとどまらせる心のブレーキは何か」との質問に、「家族」と答えたのが68%で、「警察(摘発への恐れ)」の11%を大幅に上回りました。
<産経新聞11月12日(土)7時55分配信より>

過去に犯罪を犯した者に聞いた「悪いこと(犯罪)を思い留まらせる心のブレーキは何か?」という質問に、68%が「家族」と答えたことに対して、「警察(摘発への恐れ)」はわずか11%に留まりました。
家族に対する罪悪感や迷惑を掛けてしまうなど何らかの悪影響を与える恐れの方が警察に捕まることより強いという結果です。
この数字は比較しようがないですが、昔に比べて警察に捕まることの恐れが弱まっていると思われます。
警察が犯罪への抑止効果としては弱まっているとも言えます。

また、少年院出院後、再犯率が4割にも上っているという結果からも、犯罪を犯した者はまた犯罪を犯す率が高い、そして刑務所などに服役することが、次の犯罪を防ぐ抑止効果として弱まっているということも現わしているのかもしれません。
刑務所では3食保障される為、出所後、仕事も無く、住むところも無く、食べるところも無い場合、わざと犯罪を犯して、再度刑務所に入ることを望む者もいるようです。
刑務所の中の方がましだと感じる者さえいるようです。

もう二度と刑務所には戻りたくないと思わせるような刑務所の環境が必要だと思うのですが、あまりひどい待遇だと受刑者の虐待にもつながりますので、難しい問題でしょう。

現状を見ますと、罪を犯した者が再び罪を犯す可能性がある訳ですから、犯罪者の数が減るのは難しそうです。
これからも数は増えていくでしょうし、犯罪件数も形を変えつつも件数自体は減ることはないと思います。
そうなると、検挙率が高まったり、地域での犯罪件数が減ったと言ってもなかなか安心はできません。
新たな犯罪者に狙われる危険性があるのですから。

どの犯罪者に対しても狙われないような強固な防犯対策を個別に立てる必要があります。
誰が見ても、この家は手強い、侵入しにくいと思わせる対策です。
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