防犯ブログ

  • 侵入手口
2009年07月16日 女性パブ経営者強盗事件、10日前にも空き巣に。

東京都豊島区池袋のマンションで5月、住人のパブ経営の女性(51)が手足を縛られて現金などが奪われた強盗事件が発生したのですが、覚えていられますか?

その強盗事件で逮捕された犯人が、10日前にも同じ女性経営者宅に空き巣に入っていた疑いがあることがわかりました。

●東京都豊島区池袋のマンションで5月、住人のパブ経営の女性(51)が手足を縛られて現金などが奪われた強盗事件で、逮捕された中国籍の男3人が事件の約10日前にも女性方に空き巣に入り、貴金属など17点(約90万円相当)を盗んだ疑いがあることが15日、警視庁組織犯罪対策2課への取材で分かった。
捜査関係者によると、女性は中国出身で帰化しており、パブは中国人の間では有名だったという。

 逮捕容疑は5月13日ごろに女性方に侵入して、帰宅してきた女性の手足をひもで縛り、現金約51万円、カード類、貴金属類(約62万円相当)を奪った上、カードを使って新宿区のコンビニエンスストアなどの現金自動預払機(ATM)から約24万円を引き出したとしている。

 組対2課によると、女性方の換気口から手を伸ばして窓の鍵を開けて侵入し、待ち伏せしていた。女性を脅し、カードの暗証番号を聞き出していた。

 女性方では5月2日ごろ、指輪やパソコン、ビデオカメラなど17点が盗まれる空き巣被害があった。組対2課は容疑を認めた2人の供述などから、3人が空き巣にも関与した疑いがあるとみている。
(7月15日 産経新聞より引用)

犯人の中国人は、中国人の間で有名だったパブの経営者がお金を持っているとの情報を得て犯行に及んだのでしょう。
「換気口から手を伸ばして窓の錠を開けて侵入」
この手口であれば、侵入形跡はほとんど残らないのではない可能性があります。
単に空き巣だけでなく、その後再度侵入し、女性経営者が帰宅するのを家の中で待ち伏せ、カードの暗証番号を聞き出してお金を引き出す。
自宅には仲間が残っていますから、出鱈目な暗証番号を言ってもすぐにばれてしまいます。
命が無事であったことを「不幸中の幸い」と考えるべきだと思います。

「換気口から手を伸ばして窓の錠を開ける」
同じような手口で「ドアの郵便受けから手を入れて錠をあける」という手口もあります。
もちろん道具を使用しての場合も多いのですが、きように手を入れて伸ばして・・という窃盗犯もいるのです。
そういう方法だと侵入形跡がほとんど出ないため、今回のような待ち伏せがされる可能性もあります。

この経営者宅には防犯システム、警備システムなども設置されていなかったのでしょうか?
詳細の記載はありませんが、150万円相当の貴金属や50万円の現金などが自宅にありましたので、何も防犯対策をしていないというのは問題です。
もちろん建物の外からお金や貴金属を置いているかどうかは犯人にはわかりませんので、置いていないとしても入られないということでは決してないのですが、今回は中国人仲間では有名だったパブですので、情報は事前に集めてターゲットに選んだのだと思います。

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