防犯ブログ

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2008年11月18日 ガソリンスタンドの犯罪事情と防犯対策

全国各地で、ガソリンスタンドが窃盗や強盗被害に遭っています。

●セルフGSスタンド盗の容疑者逮捕 奈良県警(11月17日産経新聞、毎日新聞より一部抜粋)
近畿地方周辺のセルフ式ガソリンスタンドで4人組が夜間に給油機が壊して現金を奪っていた事件。
 調べでは、4人は12日午前2時45分ごろ、奈良市二条大路のセルフ式ガソリンスタンドに盗難車で乗り付け、給油機3台をバールでこじ開け、売上金5万円を盗んだ疑い。
同様の事件は今年5月以降、奈良、大阪、京都、三重などで約100件(被害総額約1400万円)発生しており、県警は関連を調べる。
 調べでは、両容疑者は他2人と共謀し、12日午前2時45分ごろ、奈良市二条大路南3のセルフ式GSで、給油機をバール状のものでこじ開け、売上金5万円を盗んだ疑い。軽乗用車で乗り付け、覆面をするなどしていたという
 セルフ式GSでの給油機を狙った現金の連続窃盗事件が急増したことを受け、県警は防犯ビデオの解析などを進めていた

犯人4名は逮捕され、「めでたし、めでたし」といかないのが、現在の日本。
他にもこんな犯罪がありました。

●4月2日午後1時20分ごろ、横浜市泉区のガソリンスタンドで、乗用車にレギュラーガソリン約75リットル(9916円相当)を給油。その際に金を払わずに逃走しようとしたため、経営者のKさん(74)が車の前方に立ちふさがったが、車を発進させてボンネットに乗せたまま約700メートル走行、路上でKさんを振り落として軽いけがを負わせた。

●16日午前4時15分ごろ、大阪府八尾市大竹のガソリンスタンド「出光興産プリテール外環八尾SS」で、男が事務所のカウンター内で男性店員(29)の胸に果物ナイフを突きつけ「レジを開けろ」と脅し、現金約35万円を奪って逃げた。
店員にけがはなかった。黒のニット帽子をかぶり、白のタオルで覆面をしていた。
当時客はおらず、店員は1人だけだった。同店は24時間営業のセルフ式スタンド。

●5日午前0時45分ごろ、愛知県東海市名和町細田のセルフ式ガソリンスタンド「エッソエクスプレスクリーンセルフ名和」の事務所に男が押し入り、アルバイト男性(21)の足に灯油をかけ「金を出せ。火を付けるぞ」と脅迫。男性が差し出したレジの現金約60万円を奪って逃走した。
男性は粘着テープで手足を縛られたが、けがはなかった。
男は黒色の上下を着てタオルで覆面していた。ペットボトルに入れた灯油を持っていたという。

ボンネットに乗せたまま走ったり、灯油を持って足にかけて強盗・・ということですからいかに凶悪化しているかということがわかります。
「給油所」での刑法犯は平成20年上半期だけで2919件発生しています。
侵入窃盗被害は495件。特にセルフ式が犯罪被害が多いようです。

ガソリンスタンド(給油所)の防犯 対策
● 防犯カメラを設置し、自動録画する。防犯カメラは赤外線照明内臓のスーパーディナイトカメラとし、真っ暗闇でも鮮明な画像で録画できるようにする。防犯カメラは常に保守メンテナンスを定期的に実施し、いたずらなどがされていない、角度などが適切であることを確認する。
● 防犯カメラに侵入検知センサーを連動させ、事務所内に夜間侵入された場合には携帯電話に動画映像が自動送信される「見える自主機械警備システム」を設置する。
● 従業員にはワイヤレスタイプ(無線タイプ)のカード式又は腕時計式の非常押しボタンを携帯させ、強盗など異常発生時には押すとその場でサイレンが鳴るとともに、経営者の携帯電話に動画送信されるようにする。
● 給油機がこじ開けられた信号を受け、その場でサイレンを鳴らすとともに、経営者の携帯電話に動画送信されるようにする。
経営者は携帯電話で離れた場所からガソリンスタンドの状況を動画で把握することができる。
又、昼間も気になるときには携帯電話からの操作で、ガソリンスタンドの状況を見ることができる。
既に設置されているカメラに接続することも可能。

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