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  • 犯罪手口
2010年12月03日 グーグル ストリートビューを泥棒の下見に利用

長崎県警が窃盗容疑で逮捕した住所不定、無職の男(39)(窃盗罪などで公判中)が、インターネットで街並みが閲覧できるグーグルの無料サービス「ストリートビュー(SV)」を犯行の下見に利用していたと供述していたことがわかりました。

県警は「SVを犯罪に悪用した例は聞いたことがない」としている。

捜査関係者によると、男は、深夜から未明にかけて、商店などのシャッターの操作盤を工具でこじ開けて侵入し、現金を奪っていました。
侵入する店舗を決める際、ネットカフェなどのパソコンからSVを利用。
人通りの少ない場所にあるシャッター付きの商店などを探し、店舗の造りなどを確認していたということです。

男は、7月に長崎市築町の商店に侵入し、現金約14万円を盗んだとして、9月7日に窃盗容疑で逮捕され、その後、計108件、約620万円の窃盗を自供。
県警は11月30日、4件について同容疑で長崎地検に追送検しました。
「(4件のうち)岡山県倉敷市で行った2件は、SVで下見をしたと思うが、ほかはどこで利用したか覚えていない」と供述しているという。

SVは26の国・地域で利用されており、日本でも43都道府県の一部地域の映像を見ることができます。
グーグル日本法人は「写真は公道で撮影されたもので、得られる情報は限られている」と話しています。
<読売新聞 12月2日(木)11時53分配信より>

グーグルの無料サービス「ストリートビュー」を悪用した泥棒の手口です。
泥棒は事前の下見を行うと言われていますが、ストリートビューを利用すれば、現場に行かずとも、有る程度の現場の状況や情報が得られると考えたのでしょう。

人通りの少ない場所にあるシャッター付きの商店などを探していたということですが、シャッターがついていても、人さえ通らなければ容易に侵入できると考えたのでしょうか。

シャッターがついていれば、そう簡単には侵入できないだろう、侵入するのに手間がかかるから泥棒は敬遠するだろう、というのは昔の考え方かもしれません。
今は、手間がかかろうが、人に見られない、気付かれないということが分かってさえいれば、時間をかけてゆっくり犯行を行う泥棒が増えてきたように思います。

大金が入った大型の金庫が、金庫ごと盗まれるのも、犯行に時間をかけても確実に得られるものがあれば構わない、または多人数で組織的に犯行を行うグループが多いというのもあるでしょう。
泥棒のターゲットに選ばれてしまっては大変です。

おそらくかなりの高確率で何らかの被害に遭ってしまうでしょう。(盗難、破損、汚損被害など)
そうならないためには、事前の下見の段階で、この家はやめようと思わせる対策をとっていることが条件です。
ストリートビューを使って、泥棒の目線で我が家の付近を見てみるのもいいかもしれません。
意外に人通りが少なく、狙われる可能性が高いのでは?という発見があるかもしれません。
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