防犯ブログ

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2012年02月14日 破壊目的? 新潟で車窓ガラス割られる被害急増

昨年の刑法犯認知件数が前年比118件増の772件と、増加率が県内ワースト1の柏崎署管内で、車の窓ガラスを割る器物損壊事案が急増しています。
昨年10月から毎月10件以上発生し、先月は23件に上りました。
車内の金品の盗難がなく、被害者間に目立った共通性もありません。
同署は単に破壊を目的とした犯行とみて捜査しています。

夜間、市街地の駐車場での被害が多く、車の前か後ろのガラスを石やコンクリート片で割る手口で、同署は同一犯の可能性が高いとみています。
中には2回被害に遭った車もあります。
同署はパトロールを強化すると共に「不審者を発見したらすぐに通報して」と呼び掛けています。
<毎日新聞2月11日(土)12時21分配信より>

盗難目的も大変ですが、破壊目的の犯行というのも非常にやっかいです。
盗むことが目的ではありませんから、単に破壊したい、持ち主を困らせたいという犯人の考えでしょうか。
このような犯罪が起こるのは何らかの理由、原因があるはずです。

何台もの自動車の窓ガラスが割られているということですが、そんな被害が発生しても周囲では気付かれていないということが問題です。
時間帯的に無人なのか、大きな音を出しても気付かれない環境なのか、治安的に悪いところでそのような犯罪が日常茶飯事なのか、この辺りから変えていかなければなりません。
単に自動車の持ち主が単独で防犯対策を行うだけでは防ぐことができない犯罪とも言えます。

犯罪が犯罪を呼びます。
悪循環で、犯罪が増えれば、さらに別の犯罪が増え、どんどん環境が悪化します。
警察がパトロールを強化するなどすれば、一時的には犯罪は減るでしょう。
しかし、長期的に見た場合、そのパトロールが無くなれば、またはパトロールが行われない時間帯になれば犯罪が発生するということになりかねません。
警察と協力してその地域の住民も自ら行動を起こす必要があります。

ボランティアによる巡回、住民同士の積極的な声掛け、防犯カメラや防犯灯の設置など、犯罪に対する防犯意識を持つ人が増え、それに取り組む人が増えれば自然と犯罪が起こしにくい環境ができあがります。
犯罪者が犯罪を企てても、犯罪に敏感な人が多いと、成功率がぐんと下がります。
自分が逮捕されるという最も恐れる危険性が高まるのは、犯罪者にとって最も嫌なポイントです。
そのような環境はできるだけ避けて犯行を行うのは自然です。
これが事前の防犯対策の効果、抑止力ということになります。

防犯対策というのは、各個人が個別に行うものと、地域ぐるみ、町ぐるみで行うものがあります。
どちらが良い、どちらの方が有効ということではなく、併用することがより効果を高める結果につながります。
どちらも実行されていれば、他の無防備なところと比較すればどうでしょうか?
驚くほど、犯罪を起こしにくい環境となるはずです。

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