防犯ブログ

  • 侵入手口(店舗)
2010年05月31日 帯67本を盗み転売。商品管理システム保守請負会社社長。商品データを消し犯行隠蔽

西陣織の高級帯67点を盗んだ社長が逮捕されました。 
帯を盗む、というのもあまり聞きませんが、商品データを消しこむ隠蔽工作までしていたようです。


●西陣織の製造会社から高級帯を盗んだとして、京都府警上京署は28日、同社の商品管理システムの保守を請け負っている会社社長男(54)=京都市南区吉祥院西浦町=を窃盗容疑で逮捕した。
被害は袋帯67本(販売価格977万円)に上っており、同署は関連を調べる。

 容疑は今年1〜3月、同市上京区の製造会社商品展示場で袋帯2点(同32万円)を盗んだとされる。「生活費に困り、他にもやった」と認めているという。

 容疑者は金銀糸を使った高級品を狙い、質店で換金。
ばれないよう被害品の会社データを消去していた
製造会社の社員が、会社データにない自社製品が中古市場で出回っているのを見つけ、発覚した。
(5月29日毎日新聞より引用)

会社の商品管理システムの保守を請け負っていたので、盗んだ商品のデータを消しこんだのだと思います。自社製品が中古市場で売られていたのを見て発覚したようです。
今呉服業界も、インターネットなどでの安価に販売するサイトも多数あり、又中古や新中古、訳有・・といった商品を売る店やサイトがあるなど非常に多彩になってきています。ネットオークションなどもあります。
中古商品の取扱いも増え、こうした盗品の換金ができやすい環境ができていることがこの窃盗の背景にあります。

「請負業者などが窃盗する」といったケースをよく耳にします。
商品だけでなく、データなどが抜き取られる可能性もあります。
こうした犯罪には、きちんと防犯対策を行っていることで「抑止」していくことが必要です。
鍵の保管、入退出管理、機密書類の保管管理、商品管理・・・こうしたことがずさんな会社では簡単に犯行を行うことができます。社員や元社員、請負社員、派遣社員などが「借金で生活が苦しくて」といった状況で魔が差して最初の犯行を行ってしまう、といのは、きちんとした防犯対策がなされていないことが引き金になるケースがあるのです。

このニュースでは、どういう方法で盗んだか?が記載されていませんでした。
いずれにしても、商品の持ち出しがされても気が付かない、というのは大きな問題です。
休日だったのか、請負業務をしているときだったのかはわかりませんが、1点あたり数万〜数十万もの金額の商品を置いているのだということをもう一度考え、商品の管理体制を整える必要があります。

自主機械警備システムNEXTで、夜間、休日などの不審者侵入を検知すると同時に、その場で大音量の音で威嚇撃退するのはもちろんのこと、いつ誰がセット解除したかのメールを受信できるシステムをお勧めします。

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