防犯ブログ

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2007年11月07日 「援交窃盗団」闇サイトで募集 女子中学生ら15人が参加

「援交窃盗団」・・・少女から援助交際の誘いに応じた男性が風呂に入っている間に、財布と携帯電話、着衣などを盗んで逃走、現金・クレジットカードなどを装っていました。

13歳〜17歳の女子中学生・高校生の家出少女がこの窃盗団に加わっていました。
首謀者はインターネットの闇サイトに「16歳ぐらいの女性、仕事あります」「部屋を用意します」と書き込んで家出少女を集め、犯罪の片棒を担がせていました。窃盗団に加わっていた少女は総勢15人に達し、これまでに同様の手口で約600万円稼いでいたとみられています。

被害に遭った男性も、やましい気持ちがあるのでしょう。なかなか被害自体を警察に届けられることもないまま被害件数が増えていたのではないかと推測します。

それにしても、窃盗、強盗、死体遺棄など「インターネットの闇サイト」が、犯罪の仲間集めに使われている犯罪がここのところ急増しており非常に気になります。

このような「闇サイト」は高い匿名性から「犯罪の温床」と指摘されていますが、犯罪の依頼や請負の書き込みそのものを取り締まり対象とすることはできず、同様の犯罪は全国で後を絶ちません。
 闇サイトは「闇の職安」「裏の求人情報」などと呼ばれ、携帯電話やパソコンのインターネットから簡単にアクセスできます。あるサイトには、「高額報酬 日当3万〜」「殺◯、誘◯、10〜、即可能」などの請負案内が並んでいます。依頼、請負とも互いの氏名など個人データは一切知られずに「商談」が可能で、互いに偽名を名乗り、他のメンバーの素性をまったく知らないということも多いようです。この匿名性の高さが非常に怖い部分です。仮面をかぶって犯罪を行っているようなものです。

 「闇サイト」は約2年前から目立ち始め、閉鎖と新設を繰り返し、実際に重大な犯罪に悪用されるケースも目立ってきています。
●平成15年10月、東京都中央区の会社経営の男性が刺された事件。犯人の少年の「仕事を探している。何でもやります」というネットへの書き込みを見た男性が、借金苦から、保険金目当てに自らの殺害を少年に依頼した嘱託殺人未遂事件。
●平成17年9月には「闇の職業安定所」に都内の内装業の男が「短期間で高収入、リスクはあるが1回で40万円」と書き込み、強盗の仲間を募集。応募してきた2人と一緒に金券ショップに押し入り、現金約257万円を奪った。

捜査当局では「犯罪を請け負う書き込みそのものは罪に問うことはできず、殺人依頼も、住所や氏名など個人が特定できなければ犯罪と認定することはできないため、捜査は後手に回らざるを得ない」としています。

防犯 対策を考える時、こうした犯罪の温床になっているサイト対策も重要です。闇サイトなどの犯罪増加を受け、警察庁は監視体制を強化。昨年6月に「インターネット・ホットラインセンター」を設置、一般ユーザーから通報を受けています。
 同センターは、開設から1年間で、氏名や住所を特定して殺人を依頼するなど、9439件の「違法情報」を受け付けました。同センターの要請で約74%が削除されたが、「なかなか削除に応じてもらえないサイトの管理者もいる」ということです。そのあたりの強化も防犯 対策には必要だと思われます。

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