防犯ブログ

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2014年09月03日 埼玉 自動販売機火災事件相次ぐ 盗難目的の放火か?

春日部市で25日未明、自動販売機計4台が燃える火災が3カ所で相次ぎ、一部で現金が盗まれる被害が遭りました。
約7キロ西のさいたま市岩槻区でも同様の火災が1件ありました。
いずれも現場付近に火の気はなく、県警は連続放火の可能性もあるとみて、器物損壊や窃盗などの疑いで関連を含め捜査しています。

春日部署によると、同日午前3時半ごろ、春日部市赤崎で、自販機2台が燃えているのを牛乳配達員が発見、販売所を通じ110番しました。
約25分後には約200メートル離れた自販機1台に焦げた跡があるのを署員が発見。
約1・7キロ離れた同市飯沼でも自販機1台が全焼しているのが見つかりました。

自販機の現金投入口や釣り銭口付近が燃えており、一部で現金が盗まれていたという。

一方、岩槻署によると、同日午前2時ごろ、さいたま市岩槻区長宮の住宅兼店舗敷地内に置かれた飲料の自動販売機から火が出ているのを通行人の男性(40)が発見、付近のコンビニエンスストアの男性店員を通じ119番。
火は約30分後に消し止められたが、自販機1台を全焼しました。

自動販売機は前面の小銭返却口付近が激しく燃えているという。
<埼玉新聞 8月26日(火)19時19分配信より>

盗んだ後に燃やすというのは、典型的な泥棒の証拠隠滅策の一つです。
盗まれるという被害に留まらず、建物や壁、備品など周囲のあらゆる物が危険に晒されます。
火がつけられ、発見が遅れる、消火活動が遅れるなどすれば全焼という事態に発展する可能性もあります。
また、中に人が居た場合、または類焼などで別の建物に飛び火した場合、人命も危険に晒されることもあるでしょう。

泥棒による盗難被害は、単に泥棒が物を盗むという行為だけで済まないことがあります。
泥棒によっては、建物や人命に配慮することなどなく、自分が捕まりにくくすることを目的に、その証拠となりうるものを排除しようと考える者がいます。

今回被害に遭った自動販売機も、単に中の商品が盗まれる、つり銭が抜き取られる被害で済めば良い方です。
自動販売機が壊されるとその金額は非常に大きなものです。
修理できれば修理費用でよいですが、新しいものを購入しなければならなくなるとそれも大きな痛手です。
リース物件なら自動販売機を貸しているリース会社にとっては大損です。

泥棒が手段を選ばないということは知っておくべき情報です。
その上でどのような防犯対策をとるかということになります。

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