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2012年04月19日 オーストラリア 水族館からペンギン泥棒逮捕

オーストラリアの観光地ゴールドコーストの水族館からペンギン1羽を盗んだとして、地元警察は男3人を逮捕しました。
男らはインターネットにペンギンの写真を投稿していたことから身元が割れたという。

盗まれた7歳のオスのペンギン「ダーク」は、ゴールドコーストの水族館「オーストラリア・シーワールド」で飼育されているフェアリーペンギン29羽のうちの1羽。
15日夜、ゴールドコースト中部サウスポートの埠頭(ふとう)の下で見つかりました。
怯えていたものの、けがなどはなさそうだという。

シーワールドの広報によると、今回のような事件は40年前の開園以来初めてだという。
ダークが盗まれたのは14日夜。
行方を探していたところ、3人の男がペンギンを放す様子を写した写真が交流サイトのフェイスブックに投稿されているとして、警察から連絡がありました。

同園は地元メディアを通じ、一般にもペンギン探しへの協力を呼びかけました。
その結果、疲れ切って埠頭の下に隠れているダークが見つかったという。

ダークは飼育下で生まれ、サメや猫や犬などの天敵に対してほとんど無防備。
発見されなければ長くは生きられなかっただろうと広報は話しています。
獣医に見守られて1晩を過ごした後、シーワールドに戻り、仲間に再会しました。

クイーンズランド州警察によれば、不法侵入や窃盗などの容疑で逮捕された男3人はその後釈放され、5月2日に裁判所に出廷します。
<CNN.co.jp 4月17日(火)11時33分配信より>

水族館からペンギン1羽が盗まれたという事件です。
犯人がフェイスブックに投稿した写真から、犯人特定につながり、ペンギンも見つかりました。
自らの犯行を、自らネット上に流した間抜けな犯人達ですが、もし、転売目的や、個人的な収集目的であれば、このように発覚することはなく、ペンギンが水族館に戻ることもなかったかもしれません。

水族館の防犯体制がどのようなものなのかは分かりませんが、夜、侵入され、ペンギンがいなくなっても、その行方を捜すという手段しか講じていないことから、防犯カメラは設置されていなかったように思います。(少なくともペンギンがいた場所付近にはついていないのでしょう)

動物や魚は、食べるという単純な目的以外に、ペットとしての価値、毛皮や印鑑などへの加工などの目的の為に、売買されます。
特にペットに関しては、ペット産業というものが年々拡大していることから分かるように、様々な需要があります。
珍しい生き物、希少価値のある生き物は、売買の対象として非常に魅力的です。

動物園や水族館の動物達もその対象と考えられます。
需要があるからには、それを満たすための供給方法を考えます。
犯罪者の場合は、その方法が、他人のものを盗むという犯罪行為になるわけです。

今回のような面白半分、イタズラ的な犯行(被害者にとっては、どのような目的でも同じ被害ですが)だと防衛策もとりやすいでしょう。
侵入すること、盗むことを生業にしている者、つまりプロの泥棒を想定する場合は、その対策も工夫しなければなりません。
彼らがリスクを無視(捕まってもよい覚悟)して犯行を行なおうとすれば、物理的にそれらを防ぐのはほぼ不可能です。
そうさせない、犯行対象とさせないための対策で対抗しなければなりません。

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