防犯ブログ

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2010年11月06日 愛知 イモビカッターでイモビライザー無効 高級車窃盗犯逮捕

愛知県警捜査3課と西署などは5日、盗難防止装置「イモビライザー」を無効にする「イモビカッター」を使って高級車を盗んだとして、住所不定、無職の男(28)=窃盗罪で起訴=ら男2人を窃盗の疑いで再逮捕しました。
また男らから車を買ったとして盗品等有償譲り受け容疑で別の男(21)1人を逮捕しました。
県警は福江容疑者らが3~6月、愛知県内でトヨタの高級車36台(1億1000万円相当)を盗み、大半を転売したとみています。

一方、県警は同日、男(28)らにイモビカッターを売ったとして京都市の電子機器販売業者の自宅を窃盗ほう助の疑いで家宅捜索し、イモビカッター2個を押収しました。

2人の再逮捕容疑は5月に名古屋市内でセルシオとクラウン計2台を盗んだとされます。
2人は「遊ぶ金がほしかった。イモビカッターはインターネットで買った」と供述しているということです。
2人を含む3人は同様の手口で高級車を盗んだとして7月に逮捕されました。
<毎日新聞 11月6日(土)1時54分配信より>

〇〇をしている(ついている)から安心というのは危険な考え方です。
この〇〇には様々な言葉が入ります。
重量耐火金庫、補助錠、強化ガラス、番犬、防犯システム、防犯カメラなど様々な防犯対策です。
これらの対策を講じることで、他の何も対策をしていないところに比べれば、犯罪者からみれば侵入しにくい場所、ターゲットには選びたくない場所と成り得る可能性が高まります。
しかし、侵入される可能性は決してゼロにはなりません。

例えば、トラックごと家に突っ込んでくる手口があるとします。
これを防ぐのは至難の業です。
多少の防犯対策は全て無効になってしまいます。
もちろん、犯罪者側からすれば、非常にリスクが高く、普通は考えない手口です。
しかし、宝石・貴金属店など、明らかに高価な宝石類が置いてあることが分かるような場所に対しては、このようなリスクの高い手口で一獲千金を狙おうとする者がいるのも事実です。

自動車の盗難対策として、イモビライザー(盗難防止装置)が非常に有効だと言われていました。
これを解除して盗み出すのは不可能として、盗まれたと主張する被害者と保険会社が裁判で争うというニュースもあったように思います。
しかし、今回の手口で使用されたイモビカッター、どのようなものか分かりませんが、36台もの自動車を盗むことに成功していることから、イモビライザーを解除することができる代物なのでしょう。

このように有効な対策が出てくると、それを破る犯罪者側の手口が必ず出てきます。
犯罪者側の手口も常に進化していると思い、対策を講じる際も常に最新のものを行うようにしなければ有効な対策にはなりません。
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