防犯ブログ

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2007年08月21日 子供を使って ヘロイン密売 中国

中国で麻薬密輸 元組員や2名の邦人が初の死刑確定しました。
死刑が執行されるかどうかは不明ですが、中国では、邦人を含めた外国人のからむ麻薬密輸犯罪が後を絶たないため、
一罰百戒のため執行されるとの見方も出ているようです。

その中国・海南(かいなん)省の海口市警察では、このほど、9歳から20歳の男女7人からなるヘロイン密売グループを逮捕しました。
中国では麻薬などの販売はめずらしくありませんが、さすがに9歳というのは珍しいようです。

グループは、9歳の小学4年の男児らで構成され、うち1人の小学生は、
中国人記者の質問に「(両親は)外に出稼ぎに行っていて、家にはほとんど帰らない。
何もかまってくれない」と話したということです。
アジトのマンション内には、ヘロイン、注射器、携帯電話、ナイフなどが置かれており。
麻薬密売以外に盗みもしていたようです。

中国で昨年摘発された麻薬密輸は335件。前年比92%の急増です。
押収された麻薬は789キロに上り、前年比66%増。
こうした中で、日本人も中国国内で麻薬などの密売で逮捕されているのです。

現在、中国へ流入する麻薬などは、東南アジアの国境地帯「金三角(ゴールデントライアングル)」から、
イラン、アフガニスタン、パキスタンにまたがる「金新月(ゴールデンクレセント)」地帯からの密輸が増えています。

その背景には、加熱する都市開発と消費経済の導入、貧富の格差の拡大、地方と都市の格差拡大などがあります。
出稼ぎに両親ともに行き、残された子供が犯罪グループに加わり、犯罪に荷担してしまう。まさに「悪のサイクル]です。
金属盗難も中国の建設ラッシュが原因となっていますが、大国の中国が全世界に与える影響は日増しに拡大しています。

先日から歯磨き粉やペットフード、うなぎ、廃油ラーメンなど食べ物の安全性が話題になっていますが、
本日はニュージーランドにて中国製の子供服に基準の900倍のホルムアルデヒドが検出されたとのニュースがありました。
公害で、河川や空気は深刻な汚染が進んでいます。世界保健機関(WHO)の専門家は、北京市の大気汚染は程度が非常に深刻なため、五輪観客が短期間北京市に滞在するだけでも健康に影響が出る可能性がある、と警告しました。
北京では国を挙げて「クリーンな空気」になるよう車を制限したりしていますが、どこまで効果が出るでしょうか?

犯罪の面でも、来日外国人の犯罪が平成18年は平成9年に比べ日本の中で26.6%増加しています。
平成16年時点では48.1増でした。少し減ったとはいえまだまだ高い数字です。
その中で、刑法犯検挙人員の42.4%が中国人ですので、この中国からの犯罪者の流入を防ぐことも防犯 対策だといえます。

環境汚染も防犯も、グローバル化が進んでいます。
多くの国のそれぞれの利害が絡んでいるだけになかなか難しいものがありますが、
この温暖化や気象不順、犯罪の凶悪化等を見ても、まさに「待ったなし」の状態であるように感じます。

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