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2012年07月06日 中国のスパ施設 女子更衣室の中を防犯目的で生中継

中国広東省東莞市にあるスパ施設で、女子更衣室に設置された防犯カメラの映像が、ロビーのモニターに映し出されていたことが分かり騒動となりました。
施設側は「更衣室内の窃盗を防止するため」と釈明しているという。
鳳凰網が伝えました。

問題になったのは、同市のスパ施設「健康活水世界」。
利用者からの情報を得た記者が3日に建物を訪れたところ、エントランスロビーの中央に取り付けられた液晶テレビモニターに16分割で建物内各所の防犯カメラ映像が表示されているのを発見しました。
そのうち1つが女子更衣室の映像で、画面には女性客数名が裸で着替える様子が映っていました。
ロビーでは、映像を注視する客がいたという。

施設の担当者は「泥棒を寄せつけないために2年前から始めたが、これまでクレームはほとんどなかった。映像をロビーで流すことを説明するようスタッフに教育しているし、派出所から問題を指摘されたこともない」と釈明しました。
一方、現地公安当局は施設に対する調査を開始したことを明らかにしました。

同市内で別のスパ施設を経営する業界関係者は「プライバシーに関わる場所には防犯カメラは設置せず、同性のスタッフを配備する。仮に防犯カメラを設置したとしても、映像は保安室に一定時間保管したのち削除する。社会に公開するなど絶対あり得ない」と語りました。
<サーチナ 7月5日(木)11時48分配信より>

プライバシーや盗撮、映像の管理など色々な問題はありますが、防犯効果だけをみれば非常に高い方法だと思います。
利用客のクレームもほとんどないということですから、防犯目的として仕方が無いとの考えでしょうか。
または、それほど窃盗被害が多発しており深刻な問題なのかも・・・。
ただ、着替えているところを見られるのは嫌でしょうから、もう少しカメラの向きや、映像を流す場所の配慮は必要かもしれません。

人権問題がからむ日本や欧米では決して行なえない方法ですが、個人的には防犯効果の高さを検証する面白い方法だと思います。
この方法をとってから、この施設内での窃盗などの犯罪被害がどのくらい減少したのか知りたいと思います。
普通に考えると、他の利用客がモニターを注視している状態ですから、その中で犯行を行なおうとは考えないでしょう。
防犯カメラの設置をうまく活用できれば、防犯効果の高い取り組みとなります。

最初に述べたように、防犯カメラ設置に伴い、個人情報や人権、映像の流出防止などの管理問題が考えられます。
しかし現在の世論をみると、多くの人が防犯目的としての防犯カメラ設置はやむを得ない、効果があると考えているように思います。
個人的には映像を撮られていることは嫌でも、それ以上に社会的な貢献を実感しているということでしょうか。
事件が発生したときに、現場及び現場付近の防犯カメラの映像がニュースで流れているのもその要因の一つでしょう。
防犯カメラという機械だけでは万全ではありませんが、それを人がうまく使いこなせれば、非常に役立ちます。

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