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2007年10月25日 コンビニ店員が万引き犯を死亡させる事件が多発

大阪府寝屋川市のコンビニで、アルバイト店員の男性が万引きした2人組を追い掛け、ナイフのようなもので胸を刺され死亡したという事件がニュースでも大きく取り上げられました。
一方で、商品を万引きした犯人が、捕まえた店員に暴行を受けて死亡する事件も相次いでいます。

9月29日午前1時35分ごろ、埼玉県川越市のコンビニ店経営の男(37)が、菓子パンを万引きした男性(51)を足で蹴る暴行を加え、腰椎骨折などによる後腹膜出血で死亡させました。
死亡した男性は、126円の菓子パンを万引きしたのを経営者の男に発見され逃走しました。
男は、警察に連れて行こうとしましたが、男性が寝そべるなどして抵抗したため暴行したということです。

又、9月4日夜、船橋市のスーパーの店長(40)が、缶ビールを万引きした男性(56)を店の資材置き場に連れて行き、殴る蹴るなどの暴行を加え、店近くの路上に放置し死なせました。
死亡した男性は、過去にも2回このスーパーで万引きしていたようで、店長は「懲らしめてやろうと思った」などと供述しています。

9月11日には、東京都墨田区のカードショップで漫画本1冊を万引きしようとした男性(29)が、店員2名に取り押さえられ意識不明になり、1週間後に死亡するという事件が発生しました。
万引きした男性は、漫画本1冊を万引きしようとしたところを店員に捕まえられ、殴りかかるなど暴れたため、押し倒され首を絞められました。

コンビニでの万引き被害が増加しているため、店側が過剰に反応しているという訳ではなさそうです。
今年の上半期の万引きなどの窃盗犯は前年同期比で5.7%減となっています。

各コンビニチェーンからも、万引きの件数に対して、
「全くない訳ではないが、多発しているという話は聞いていない」(セブン&アイHD)
「近年増えたということはない」(ローソン)
「増えたという報告は受けていない」(am/pmジャパン)
と、やはり万引きの数が最近になって急激に増えたことから、こういった事件が相次いでいるとは考えにくい状況です。
件数の増加ではなく、万引きの手口が凶悪化も含めて変化しているのも影響しているでしょう。

万引き犯の思わぬ「抵抗」が、店員の「怒り」に火をつけてしまい、過剰な暴力行為へとつながっているのでしょうか。
すぐに「キレる若者」が増えていると言われていますが、それは若者だけの話ではなさそうです。

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