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2011年09月07日 東京 焼き肉店で店員が雇った偽強盗

東京・葛飾区の焼き肉店で8月、アルバイト店員の男が、高校生を雇って自らが働く店に強盗に入らせていた疑いで、警視庁に逮捕されました。
窃盗などの疑いで逮捕された焼き肉店のアルバイトの男(29)は、8月4日、自分が働いていた葛飾区の焼き肉店に、インターネットの掲示板で知り合った男子高校生(17)に強盗に入らせ、自らは被害者を装って、現金およそ16万円を渡していた疑いが持たれています。

男は当初、「刃物を突きつけられ、『金を出せ』と脅された」などと話していましたが、その後の警視庁の調べに、男子生徒に5万円を支払い、強盗に入らせたことを認めたという。
<フジテレビ系(FNN)9月5日(月)13時12分配信より>

被害者を責めるつもりはありませんが、被害者側において犯罪者などに付け入れられる隙があるのは危険です。
今回の場合、アルバイト店員の男が、高校生を雇って自らが働く店に偽の強盗として入らせたという事件です。
このアルバイト店員の男は、この店なら強盗に見せかけて金を簡単に奪うことができる、または、奪った後は自分及びその強盗の男が捕まることはない、その奪った金(店にすれば奪われた金)も簡単に社内処理されると考えたのかもしれません。

防犯カメラという障害もなく、自分の証言さえしっかりしていれば疑われることもないと考えたのかもしれません。
どのような経緯か不明ですが、結局は自白したような結果に終わりましたが、自然なあらすじを考え、それに基づいて証言していれば完全犯罪が成立した可能性もあります。

被害者になりかけたこの店の弱点は何でしょうか?
アルバイトにそのような犯行を思いつかせたのは、店側に何らかの弱点があった可能性もあります。
過去にも強盗被害に遭っている、周囲の治安が悪い、客が少なく・店員だけの状態が長く続く時間帯がある、商品の在庫管理がずさん、現金の保管状態が甘い、複数人勤務を行っていないなど、狙われる要因というものが存在するかもしれません。
また、先に挙げましたが、防犯カメラが設置されておらず、何か悪いことをしても人の目にさえ映らなければ、証拠として残らない、ということもあるかもしれません。

人は誰にも見られていないと多かれ少なかれ悪いことを考えてしまうことがあります。
店の商品(原材料)を家に持って帰る、会社の備品を勝手に使う、勤務中に私用(長電話・テレビ・雑誌を見るなど)を行うなど様々です。
今回のような犯罪を計画することはまれかもしれませんが、度が過ぎると今回のような強盗事件にまで発展しかねません。
店の商品を持って帰るというのも、持って帰った側からみれば犯罪という意識は薄いかもしれませんが、被害者から見れば、窃盗という犯罪です。

従業員や関係者、出入業者などを疑うというのは気持ちの良いことでは決してありませんが、状況によっては犯罪を犯す者がいると考え、社内であっても防犯カメラなどで映像を管理することは必要かもしれません。
監視という言葉の響きが悪い場合は、安全・確認の為の管理という表現を用いて納得してもらうのはいかがでしょうか。
そうすれば良からぬ考えに持つ者も、その考えを実行しようとする者も少なくなるはずです。
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